オオカミ(Minecraft)
まいんくらふとのおおかみ
概要
追加時期はBeta1.4。Mobの中では比較的早期に登場した部類となる。
普段は無害だが、プレイヤーが攻撃を加えると仲間と共に反撃を仕掛けてくるという、プレイヤーに対して中立的な立ち位置を取るMobである。
そのような性質のMobとしては最もありふれた存在であり、中立Mobの代表的な存在と言える。
よく犬と間違えられるが、正しくはあくまでオオカミである。
ただ、マイクラ風にデフォルメされたその見た目はまさに犬そのものでもある。
特徴
スポーンについて
スポーンするバイオームは、主に森林やタイガといった木がたくさん植生している場所。
しかし、シラカバしか生えていないシラカバの森や花がたくさん咲いている花の森では例外的にスポーンしない。
Java版ver1.20.5および統合版ver1.20.80より、まばらなジャングル、サバンナの高原、森のある荒野といったバイオームでもスポーンするようになった。
スポーンするバイオームによって体毛が異なる。白色を含めて、現在は全部で9種類の体毛が存在する。従来から登場する白いオオカミは、タイガバイオームでのみスポーンするようになる。
体毛とバイオームの関係性は以下の表の通り。
バイオーム | オオカミの体毛 |
---|---|
雪のタイガ | 灰色 |
マツの原生林 | 黒色 |
トウヒの原生林 | 栗色 |
タイガ | 白色 |
まばらなジャングル | 赤茶 |
林 | 雪 |
サバンナの高原 | まだら |
森のある荒野 | しま |
森林 | 森 |
タイガの亜種バイオームと林と森林はアップデート前からスポーンするバイオームだったが、現在は上記のように別の体毛がスポーンするようになっている。また、攻撃モーションも飛びかかって攻撃するように変更された。
Java版では、これら全9種類の体毛のオオカミ全てを手懐けると、進捗『ワンチーム(The Whole Pack)』を達成できる。
振る舞い
中立性
前述のように、Mobとしての立ち位置は中立的。
自然にスポーンするのは飼い慣らせてない野生の個体であり、この状態でもゾンビなどの敵対Mobのように近づいただけで攻撃するようなことはしない。
しかしこちらから手を加えるとオオカミの目が赤くなり、群れの他の仲間と共に攻撃を仕掛けてくる。敵対して目が赤いときは一転して怖い顔になり、唸り声を上げつつこちらに襲いかかってくる。ただ、中立Mobらしく一定時間が経つと敵対が解除され元の様子に戻る。
なお、一撃で倒した場合他のオオカミはプレイヤー敵対的な反応をすることはない。統合版では長らく攻撃した時点で他のオオカミが敵対してきたが、ver.1.21.50からはJava版に合わせて一撃で倒せば敵対しなくなった。
同じ中立動物Mobのラマはオオカミに敵対するため、時に動物同士での争いに発展こともある。ただし、ラマの攻撃(唾吐き)は攻撃力が皆無なので、実際はオオカミの方が一方的にラマを倒すことになる。
また、野生では近くに獲物のヒツジ、ウサギやキツネ、好物である骨でできているスケルトンが近くにいると積極的に攻撃を始める。スケルトンは懐き時も積極的に攻撃を始める。ただし、同じ骨でもスケルトンホースは襲わない。
もし日中の森林などに羊肉や羊毛、兎肉やウサギの皮がポツンと落ちていれば、近くにオオカミがいる可能性が高いと言える。
手懐け
野生のオオカミには「骨」を与えることで手懐けることができる。ただし一回で懐くとは限らず、失敗した場合は黒い煙のようなパーティクルが表示される。
手懐けに成功するとハートのパーティクルと共に首輪が付く。この首輪は染料を用いることで色を変える事が可能。これは手なずけたネコと共通した仕様。
見た目は判りづらいが野生と飼い慣らした個体では目が異なっており、飼い慣らすと瞳孔の上の1ドットも白くなり垂れ目のような人懐っこい目付きに変わる。マツの原生林でスポーンする黒色のオオカミを飼い慣らすと、違いが判りやすい。
さらにオオカミを手懐けると、そのオオカミはプレイヤーを追従するようになり、プレイヤーが攻撃したMobとの戦闘に参加してくれる。
手なずけたオオカミがMobを倒しても倒れたMobから経験値を落とすため、シングルプレイではありがたい戦力になるだろう。
冒険のお供には勿論、自動で攻撃してくれる事を利用してトラップに用いられる事も多いが、クリーパーにだけは攻撃しないのが難点。ネザーでは敵Mobが強力な攻撃を行うので、後述のような防具がないと活躍しづらい。
また、プレイヤーが攻撃したのが敵以外の友好Mobであってもオオカミは同様に襲いかかるので、繁殖目的で確保した家畜やレアな取引ができる村人が近くにいる時は、下記のお座りをさせて待機させておく事が推奨される。
オオカミに限らず手懐けたMobはプレイヤーが多少離れてもテレポートしてついてくるが、「お座り」させることによりついてこなくなり、オオカミの場合戦闘に参加もしなくなる。ただしスケルトンの攻撃を受けると、お座りが解除されスケルトンを攻撃し始める。
繁殖用に最低限2匹つがいを残しておくと、万が一連れているオオカミが倒されても個体を増やせるのでオススメ。
統合版では野生の個体を5匹手なずけることに成功すると、実績『群れのリーダー』を達成できる。
野生のオオカミがプレイヤーや他のMobへ敵対している間は、その個体を手懐けることができない。さらにプレイヤーが攻撃して敵対させた場合、その個体がプレイヤーに懐くことは二度とない。
また統合版では、敵対を解除しないまま128ブロック以上離れると、他の敵対Mobと同様に敵対状態のオオカミはデスポーンする。
オオカミの体力は、手懐けていると尻尾で判別することが可能になり、ダメージを受けて体力が減ると下がり、時々弱々しい鳴き声も聞こえるようになる。また、野生よりも手懐けた個体の方が体力は多いので、見つけたら積極的に手懐けておきたい。
餌付け
近くにいるときにプレイヤーが骨や肉類を持つと、ねだるように首を左に傾ける。
それが示すように、体力が減ったオオカミは肉を与えて回復させることができる。またオオカミの体力が全快だと、肉をあげることで繁殖させることもできる。
肉ならなんでも良いらしく、牛肉や豚肉といったプレイヤーもよく食べる肉の他にも、プレイヤーは食中毒を起こす可能性がある生の鶏肉や、そもそも動物の肉ですらない腐った肉でもノーリスクで回復可能。
肉をあげる余裕がなければ、治癒のスプラッシュポーションを投げる手もある。
アンデッドにダメージを与えつつ一緒に戦ってくれるオオカミを支援し、かつプレイヤー自身も回復できるので万が一の攻防一体の手段になり得る。
なお現行のバージョンでは、食べ物による体力の回復がプレイヤーの満腹度回復量同じであり、オオカミでも生肉より焼いた肉の方が体力が多く回復する。
また、現在は魚をあげても体力を回復する。現実の狼は肉食動物であり一般的に魚は食べないとされてるのに……。こちらも調理済みの方が体力の回復量は多い。
同じく魚扱いだからかフグを与えても体力が回復する。もちろんプレイヤーには有毒だが、オオカミは腐った肉などと同様ノーリスクでフグを食べることができる。
さらにレシピに焼き兎肉を使っている関係か、料理品であるウサギシチューもあげても回復する。しかもなんとボウルごと食べてしまう。
マイクラのオオカミは随分と食に卑しい生き物のようである。
またこの魚やウサギシチューでも回復する仕様は、統合版ver1.21.40にて繁殖および子供の成長の促進にも使えるようになった。
これらは元々統合版限定の仕様だったが、Java版ではver1.21.2よりそちらと合わせる形で実装され、現在はこれらが標準的な仕様となっている。
Java版だとそちらのver以前では、生肉でも焼いた肉でもオオカミの満腹度は変わらない仕様だったし、肉食動物なのになぜか魚を食べたり人間用のウサギシチューを食べるようなこともしなかった。
Java版ver1.20.5および統合版ver1.20.70より、オオカミの体力がプレイヤーの倍の40となり、肉、魚およびウサギシチューを与えた時の回復量も2倍となった。
ただし、以前のバージョンよりアップデートさせた場合、体力は20のままなので、肉、魚およびウサギシチューを与えて回復させる必要がある。
もともとは体力が20で被ダメージを半減する仕様だったが、被ダメージを半減する仕様をなくす代わりに体力を倍にすることで帳尻合わせしたようだ。
防具
Java*ver1.20.5および統合版ver1.20.80より、アルマジロのウロコ(アルマジロの甲羅)をクラフトしてできるオオカミの鎧(オオカミの防具)を装備できるようになった。
耐久力は低めでエンチャントも付与できないが、壊れるまではオオカミの被ダメージを肩代わりすることが可能。あの帯電クリーパーの爆発を至近距離で受けても平気でいられるほどなので、つがいに装備させればよほどのことがない限り死ななくなる。
鎧の着脱は飼い慣らしたプレイヤーのみ可能。また、鎧を外すにはハサミが必要になり、こちらも飼い慣らしたプレイヤーでないと外せないため、ディスペンサーで外すことはできない。
装備中の鎧の耐久力が減っている場合、アルマジロのウロコを使うことでアイアンゴーレムに鉄インゴットを使うのと同じような修繕が可能。外して金床を使えば、経験値を使う代わりにウロコ1つあたりの耐久力回復量が多くなる。
余談
動物Mobは基本的に大人(親)に追従する仕様がある。統合版ではスニッファーを除く全て、Java版では一部を除くうえに追従しない仕様が7種類いる。
オオカミの場合、統合版での野生の子供のオオカミは、同じくスポーンした大人の野生のオオカミに追従するが、Java版では大人には追従しない。さらにあろうことかこの追従しないのが不具合ではなく仕様となっている。そのためこれが今後修正される見込みは薄い。
オオカミが水に濡れた際は、陸に上がったときに身体を振って乾かす仕草を見せる。かわいい。
なおこの辺の可愛らしい仕草も犬と間違われる原因なのだが、オオカミではなく本当に「イヌ」として実装すると、上記のようにプレイヤーと共に戦ってくれるイメージが乏しくなってしまうため、表面上はオオカミとして登場し、内面的に犬の要素を取り入れたのだと考えられる。
そのため今後オオカミとは別に「イヌ」が実装される可能性はかなり低いだろう。
オオカミをモチーフにした防具、オオカミのアーマー(ユニークの1つに黒オオカミの鎧もある)が登場する他、オオカミ自身もプレイヤーをサポートする味方として登場。
アーティファクトの一つである骨付き肉を使用することで1体召喚される(骨付き肉一つにつき1体なので、3つあれば3体召喚できる)。
骨付き肉は序盤で見つかりやすいので、特に初心者にとっては頼れる相棒だろう。
また、エンチャンターの書を使ってエンチャントすることもできる。
余談だが、キャンプで自宅の前にいるオオカミはなでることができる。
関連タグ
ネコ(Minecraft) ヤマネコ(Minecraft) オウム(Minecraft)
ウーパールーパー(Minecraft):オオカミは陸地で戦ってくれるが、こちらは水中で一緒に戦ってくれるMob。こちらは友好Mobだがプレイヤーに追従はせず、体力の回復が瀕死時の死んだふりによる再生能力バフという違いがある。