概要
ルカたちがラダイト村の地下遺跡で出会った完全自立型のアンドロイド娘…だが、有機的な特徴も兼ね備えているため、モンスター娘にも分類される。
愛称は「ヒルデ」で、作中ではこちらで呼ばれることが多く、一人称にもなっている。
誰が何のために造ったのかほとんど分かっておらず、判明しているのは「対アポトーシス用戦闘兵器」「世界を滅びから救うために戦う存在」であるということのみ。
また、ほぼ機械でありながら何故か演算能力は低めなアホの娘で、人間と同じように五感を備え、子孫を残すための生殖機能まで完備と何気に凄まじい完成度を誇るのだが、何故戦闘兵器に不要なはずのそのような機能を備えているのかは一切不明。
その他、様々なハイテク兵器を使いこなし、アポトーシスとしての性質や能力も使用可能。
ちなみに、「もんくえ」シリーズの機械系魔物娘はある液体を動力源としているため、全て女性型で尚且つその液体を搾り取るために男のアレを迎え入れるためのあるモノか、それに該当する「搾り取る」ための器官をきちんと備えている。
最終章ネタバレ注意!!
ヒルデの開発者は、混沌により滅亡を迎えた未来のルカとプロメスティン。
最終章「混沌を晴らす者」において、何故開発されたのか明かされる。
「天界の破壊者」と「魔界の審判」の結末を迎えたルカは、合一計画も箱舟計画も時間稼ぎにしかならないことを知ってしまう。
そこで「第三の道」として考案したのが、「黒幕がいないのなら作り上げる」「混沌という『現象』に肉体を与える」こと。
しかし「混沌に肉体を与える」というのも言葉では容易いが、発生源である中央タルタロスの最奥で何千万、何億年単位もの時間を過ごす必要がある。そんなことは長寿の魔物でも保たない。
そこで開発されたのがヒルデであり、機械の肉体ならばその時間にも耐えられる。生殖機能を有しているのはこのため。
まさに「最後の希望」として作られたのが彼女だったのである。
こうして案の定逆レ気味にルカの子種を宿したヒルデは中央タルタロスの最奥で「混沌の神」の誕生まで眠ることとなる。
あわよくば、平和的な対話で「混沌の神」と和解して事態を解決させるために。
…しかし「混沌の神」の憎悪や闇はルカの予想を超えて深く、「混沌の使徒」を誕生させた挙句に世界を破滅へと導こうとしてしまう。
母体となったヒルデを残して撤退せざるを得なくなってしまい、さらに世界は合一させられ混沌に飲み込まれてしまう……。
多くの破滅事象達を倒し、再び「カオスの領域」に乗り込んだルカ達の前に立ちはだかったのは我が子である「混沌の神」に母体から操られたヒルデこと「デウスエクスマキナ」。
かろうじてデウスエクスマキナを倒すと「混沌の神」こと「カオス」が姿を現し、最終決戦となる。
戦いの結末
「混沌の父」として覚醒したルカと「混沌の神」カオスの戦いは激化し、ルカも取り返しのつかないほど侵食され始めてしまう。
しかし女神・邪神の連合軍と黒のアリス(第3の神)が援軍に現れ、ルカも正気を取り戻しヒルデもとうとう復帰。
「娘だからこそこの手で決着をつける」として真の決戦となる。
……その結末はカオスの「我は生まれながらにして祝福されなかったのか?」という本心と、いつの間にか忘れていた「和解すること」「カオスは自分の娘」ということを思い出したルカが我が子を抱きしめたことで終結。
ルカとカオスは全ての並行世界の混沌を晴らすために4700年もの旅に出てしまう…ヒルデを残して。
カオスは自分のせいで迷惑をかけたことで、ルカも同じ理由で連れて行かなかったのだが、ヒルデはルカにげきおこのままだった(なおカオスに対しては全く怒っていない)。
なおポケット魔王城での会話では「決着をつける」のは嘘で、もしもルカがカオスを滅ぼそうと決断した際には仲間達全員を裏切ってでも、カオスと2人で逃げるつもりだったことを明かしている。
「だって……カオスは、大切は娘だもんね」
ちなみにクリア後のルカとのおねだりではカオスのためにも「2人目」を作ろうと画策している。