概要
小学館の週刊ビッグコミックスピリッツにて2020年46号から連載されている弁護士漫画。
コミックスは既刊13巻。
作者は真鍋昌平。
2020年10月にビッグコミックスピリッツ創刊40周年記念の6大BIGプロジェクトの一環として、巻頭カラーを飾り新連載がスタート。
連載第1話目のキャッチコピーは『悪魔さえも弁護する新たなダークヒーロー誕生!』だった。
コミックス1巻・2巻の発行時には、前作の『闇金ウシジマくん』とコラボしたノベルティキャンペーンも実施されている。
2022年1月には『全国書店員が選んだおすすめコミック2022』の第10位を受賞。
あらすじ
場末で個人事務所を営む弁護士・九条間人のもとに持ち込まれるのは、半グレなどが絡むきな臭い案件ばかり。
しかし法律の無情な一面も知る九条は、倫理観だけに頼る弁護はしない。世間に非難されようとも独自の観点から事件を見極める。
善悪の別なく仕事を引き受け、依頼人のために最良の解決策を模索していく。
主な登場人物
九条間人(くじょう たいざ)
本作の主人公。九条法律事務所の所長。
法曹界では悪徳弁護士として名を馳せるものの、依頼人を第一に考えて敏腕を振るう。
別れた妻に全財産を譲渡し、その後は一人娘の養育費を払うため、雑居ビルの屋上でのテント生活に甘んじている。
九条は元妻の苗字で、旧姓は『鞍馬』。父は縁を切られたまま他界し、兄とも折り合いが悪い。
慢性的なアレルギー性鼻炎持ち。
烏丸真司(からすま しんじ)
九条法律事務所のアソシエイト弁護士。俗に言う『イソ弁』(居候弁護士)。
東大法学部卒の俊英だが、多数の弁護士が所属する大手事務所から移籍。
九条への興味本位でエリートコースを外れた変わり者。
クールに見える一方で色々と意外性も合わせ持つ。
壬生憲剛(みぶ けんご)
自動車整備会社の社長を隠れ蓑に、半グレグループ『天明會』を率いる。
実態は伏見組を後ろ盾にして、非合法な商売で手広く稼いでいる。
何かと九条に面倒事を依頼する馴染み客だが、真の思惑は容易に悟らせない。
山城祐蔵(やましろ ゆうぞう)
イソ弁時代の九条が所属していた弁護士事務所の所長。
九条を息子同然に思っており、当人からも恩師として慕われる。
副業が頓挫して以来、反社会的組織と結びついてしまう。
九条の亡父・鞍馬行定や流木信輝とは同期で、理想論を語る流木を蔑視する。
流木信輝(ながらぎ のぶてる)
法科大学院生だった九条を指導した恩師の一人。
悪名に惑わされず九条の才能を買い、いかなる時も依頼人に誠実であれと説く。
九条の亡父や山城祐蔵と同期で、拝金主義の山城を毛嫌いしている。
鞍馬蔵人(くらま くろうど)
九条の実兄。東京地方検察庁の特別捜査部検事。
同期の出世頭と目される野心家だが、正義の執行に尽力する。
悪評の絶えない弟を見下している。
嵐山義信(あらしやま よしのぶ)
警視庁組織犯罪対策課に所属するベテラン刑事。
過去の事件が原因で、犯罪者の逮捕に執念を燃やす。
壬生とその仲間を追い詰めるべく、彼らとつながる九条にも狙いを定める。
薬師前仁美(やくしまえ ひとみ)
NPO法人(特定非営利活動法人)司法ソーシャルワーク『つぼみ』の代表。
人材不足のため若くして前任の代表者からその座を引き継ぐ。
九条に抱く不信感もあらわな、熱意あるソーシャルワーカー。