概要
『ナルニア国物語』の登場人物の1人(一匹)。
カスピアン王子に仕える清廉潔白なネズミの騎士にして、創造主でもある獅子アスラン王を救った功績により言葉と知恵を授かった「もの言うネズミ」の一族の末裔。
それ故に高い知性を持ち、人と言葉を交わす事も出来る。また一族の族長も務めている。
ハツカネズミに近い姿をしているが、全員を白い美しい毛並みで覆われており、クリクリした可愛らしい黒い目を持っている。ただしその体は2ft(約61cm)程あり、日常的に衣服を身に着けている。
戦闘時には胴体だけを防護する薄手の鎖帷子の様な鎧を纏い、表が赤で裏が黒色のマントに羽の飾りがついた帽子、そして細くて頑丈なレイピアを装備した華やかな姿となる。
人間と比べるとその戦闘能力自体は遠く及ばないものの、その剣術は人間の騎士に勝るとも劣らない程にまで卓越いており、その小柄な体躯と身のこなしの軽やかさを生かして敵を翻弄し、体術に精通していない相手であれば一方的に打ち負かしてしまう程の腕前を持つ。
性格は謙虚で温和、誇り高い騎士道精神を持ち合わせており、知性に満ちながらも決してそれを鼻に掛けることなくユーモアも解する。また人当りも良く、人を教え導く教師としての一面も持つ。
その一方でその誇り高い性格故に決して卑怯な真似をすることはせず、他者であってもその様な行為をする者に対して強い怒りを覚えるというやや融通が利かない所があり、普段は物腰穏やかな彼も騎士道が絡むと途端に頑固になってしまい、どんなに些細な競争事であっても騎士としての体面を優先してしまうあまりに敗北をしてしまう事もある。