先日の日曜日、夕飯の支度をしていたところ、居間でテレビを見ていた長男の姿がふと目に入りました。
そこで長男はアニメを見ていたのですが、そのアニメの題名を聞いて、私は全身の毛が逆立つようでした。
そのアニメの題名は「皇土犠明日」というものでした。
「皇土」とは、当然天皇が統治していた旧日本帝国を表すものであり、
また「犠明日」とは明日、つまり未来を犠牲にしてまで国のために散った若い人々のことを指します。
この名前だけでも前時代的な右傾化の表れだと思っていたのですが、そのアニメの内容を知って更に愕然としてしまいました。
そのアニメは、日本は巨大な帝国に併合されており、そこから主人公たちが反旗を翻し独立を目指すといった内容でしたが、
これは国際化を受け入れず、より閉鎖的になろうとする右翼的思想を暗に煽るものに違いありません。
なぜなら、帝国に併合されるということは、グローバル化を受け入れることを示しており、
そこからの独立はつまり国際社会からの逸脱、ちょうど第二次大戦前に国際連盟を脱退した日本帝国を連想させます。
更にそのアニメの主人公は人を操る能力を持っていつとのことですが、
これもまるでヒトラーのような民衆を扇動し、誤った方向へ持っていくファシズム的なプロパガンダの様相を呈しています。
極めつけは主人公の名前で、その名も「流々右主」といいます。世の主流が右へ傾くという意味です。
こんな極右洗脳アニメを日曜日の午後5時という時間帯に流すテレビ局に非常な憤りと疑問を感じずには居られません。
47歳 主婦