少年愛(アラブ)

しょうねんあい

アラビア世界（イスラム教）での少年愛　文献ではアラビアンナイトやオスマン皇帝の小姓に囲まれた生活などがる。　

イスラム教世界における少年愛

9世紀以後19世紀半ばにいたる時代、詩、芸術、スピリチュアリティとともにイベリア半島から北インドまでの地域におけるイスラーム文化の広範かつ特徴的な要素であった。

イスラム世界における少年愛の概念は美少年の無垢への『精神的崇拝』を一方の極みとして少年への否応なしの強制までの広がりをもつ。

ソドミーは宗教的文脈において重い罪悪（クルアーンの法においては死罪・斬首）として捉えられたが、地域・時代ごとにさまざまに問題視されつつも、同性間の関わりは多面性をもち罪とされない要素も存在した

イスラム教の勃興と少年愛の相関関係について現代の歴史家は少年への愛は公共空間からの排除による女性の保護というイスラーム的観点に関連すると指摘している。

社会秩序上問題となるほどでない限り、必然的「個人的な行動」を考慮に入れるイスラーム法の傾向も影響するとされるのである。

また「イシュク（英雄的愛）」のトポスは女性同様髭のない美少年をも対象としており特に文学においてはこのような傾向が強い。