むかーし むかーし あるところに オオカミの家族がおりました
概要
漫画・アニメ『キューティクル探偵因幡』の外伝エピソードの一つ。
原作では単行本5巻(及び関連した小ネタが5、8巻のカバー下)に収録されており、アニメ版では第6話で放送された。
童話『狼と七匹の子山羊』を一部モチーフにしていると思われる。
通常エピソードの半分以下のページ数の一外伝でありながら
幸せそうに暮らす純真無垢な子狼たちの破壊力は凄まじく、ファンの間でも高い人気をほこる。
世界観
本編の設定から離れ、童話的な世界を舞台にした「もしも秘密警察犬たちが一つの家族だったら」というパラレルストーリー。
聡明パパと5人の兄弟姉妹という設定で 子供たちは全員幼少期の姿で描かれており、本編のままの年齢順なら
となるはずだが、こちらでは弥太郎が「真ん中」と呼ばれているあたり別設定になっている可能性もある。
母親については本編同様描かれていない。
ちなみに「オオカミの家」の名の通り全員狼のしっぽ標準装備で、元から耳状の髪型をしている洋、夏輝、ステラ以外には変身時の狼耳が生えている。
登場キャラクター
狼一家
- あわてん坊の兄(因幡洋)
本編通りお兄ちゃん気質で、父親をぞんざいに扱っている。
- のんびり屋の弟(因幡遥)
本編通りよく眠り、父親への反抗期に定評がある。
- しっかり者の姉(夏輝)
本編通り弥太やみんなを気遣っているが、例によって父親への態度は雑。
- 甘えん坊の妹(ステラ)
本編通り天使で、弥太郎以外では唯一普通に父親に懐いている。
- 無口な真ん中(弥太郎)
本編以上に父親にべったり。しかしそのせいで親父臭いと兄弟からクレームが出ている。
- 適当なパパ(因幡聡明)
いい加減な性格だが森の平和を守る仕事をしており、いざというときは頼りになる。
反抗期気味の子供たちからもなんだかんだで愛されているようだが、本編通り女性関係は非常にアレ。
その他
- 悪いヤギ母子
木の根っこまで食べて森の環境を破壊するヤギ。本編のヤギとは多分関係ない。
逮捕にやってきた狼一家の子供たちを、「狼と七匹の子山羊」よろしく石詰めで井戸に沈めようとした母ヤギの形相はホラー映画もかくやというトラウマ力を誇る。
アニメ版では母ヤギに森川智之、子ヤギに日高里菜がキャスティングされ、聡明のパパパンチによって成敗された。
- 秋吉さん
仕事で忙しい聡明パパの留守中にベビーシッターを務めてくれた。本編通り聡明さんを尊敬しているようで、子供たちが反抗期してると恐怖の教育ママスイッチが入る。
ちなみに本編では変身すると完全な獣人系の狼の姿になっていたが、この外伝では耳としっぽ以外人間の姿を保ったまま登場している。
- 不審者(緒方柚樹)
オオカミの家という楽園の存在を見逃せなかった犬バカ。呼ばれもしないのに家の周囲に出没する模様。
聡明パパをして「オオカミより怖いのがいる」と言わせしめた。