概要
聖槍十三騎士団・黒円卓第十二位。魔名は「悪名高き狼(フローズヴィトニル)」。
劇中では「シュライバー」と呼ばれており、魔名や名前側で呼ばれることはない。
ちなみにウォルフガングは偽名(父親の名前)であり、本名は「アンナ・シュライバー」。
黒円卓の中でも首領、副首領に次ぐ力を持つ大隊長の一人「白騎士(アルベド)」。
中性的な容姿をしており、右目には髑髏を模した眼帯をつけている。
一見純真な少年に見えるがその本性は倫理や理由など一切関係なくただひたすら人を殺す、騎士団最狂の危険人物。吸収した魂の総量だけなら他の大隊長2人を遥かに凌駕している。
唯一忠誠を誓っている相手であるラインハルト以外の騎士団員からはそろって警戒されており、特にベイとは入団当初から因縁を持っている。
幼少期、娼婦であった母親に散々な扱いを受けており、それによって人格が崩壊した過去を持つ。そのトラウマによって自分は男女の概念にとらわれない、単独で完成した存在であると思い込んでおり、そのトラウマは来世にも影響を及ぼしている。
能力
聖遺物は「暴嵐纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァナルガンド)」。シュライバーが大戦中に愛用していた軍用バイクであり、位階は「創造」。シュライバーの意思で超高速・自在に移動し、あまりのスピードに通過するだけでその通った道を破壊する。また、聖遺物とは別に2丁の拳銃を所持しており、普段はこちらで戦っている。しかし、彼の聖遺物の本質は人器融合型であるため、バイクに跨って走っている間は真の力を発揮しているとは言えない。
創造は「死世界・凶獣変生(ニブルヘイム・フェンリスヴォルフ)」。
「誰にも触れられたくない」という渇望のルールを具現化した求道型の創造であり、能力は 「どんな速度や行動であろうと必ず誰よりも速く動くことができる」 こと。
どんな形であれ一度触れられることでシュライバーの自我が吹き飛び狂乱状態となった時に無意識に「抱きしめて欲しい」という渇望を元にした第二段階となり、「接触した事実にも気付けない」ため ラインハルトとメルクリウスを除く全団員中最強の存在となる。
詠唱
第一段階
さらばヴァルハラ 光輝に満ちた世界
Fahr' hin,Waihalls lenchtende Welt
聳え立つその城も 微塵となって砕けるがいい
Zarfall' in Staub deine stolze Burg
さらば 栄華を誇る神々の栄光
Leb' wohl, prangende Gotterpracht
神々の一族も 歓びのうちに滅ぶがいい
End' in Wonne, du ewig Geschlecht
創造
Briah――
死世界・凶獣変生
Niflheimr Fenriswolf
第二段階
ああ 私は願う どうか遠くへ 死神よどうか遠くへ行ってほしい
Voruber, ach, voruber! geh, wilder knochenmann!
私はまだ老いていない まだ生に溢れているのだからどうかお願い 触らないで
Ich bin noch jung, geh, Lieber! Und ruhre mich nicht an.
美しく繊細な者よ 恐れることはない 手を伸ばせ 我は汝の友であり 奪うために来たのではないのだから
Gib deine Hand, du schon und zart Gebild! Bin Freund und komme nicht zu strafen.
ああ 恐れるな怖がるな 誰も汝を傷つけない 我が腕の中で愛しい者よ 永劫安らかに眠るがいい
Sei guten Muts! Ich bin nicht wild, sollst sanft in meinen Armen schlafen!t.
創造
Briah――
死世界・凶獣変生
Niflheimr Fenriswolf