ただの学ランや外套を付けただけの姿はバンカラには含まれない。また、バンカラは容姿だけでなく、正義感にあふれる硬派で、誰からも慕われる存在である(弱いものいじめなどもってのほかである)。
漢字で書くと蛮カラ。身なりにこだわるハイカラのアンチテーゼとして明治時代の旧制高校で生み出されたもので、粗末な衣装によって「表面の姿形に惑わされず真理を追求する」ストイックな姿勢を表現したものである。本来のバンカラは昭和期に既に絶滅しているが、その名残は近年まで残っており、東北地方には学校の応援の一環として弊衣破帽を行っている高校がある。
不良のカテゴリーには入るものの、本来はエリート層の文化であり、知的教養に乏しいヤンキーとは似て非なるものである。戦後、バンカラのイメージが大衆化することで、少年漫画などでは喧嘩に明け暮れるあまり知的でないバンカラも多く描かれるようになった(この過程で弊衣破帽は喧嘩の結果であるという誤解が広がった)。