概要
熊の一種。東アジアから西アジアにかけて(日本では本州と四国の山地。九州では絶滅)に棲息する。
漢字表記は「月輪熊」。喉の辺りに三日月形の白い斑紋がある事から名付けられた。
雑食性の種類が多い熊の中でも食餌の植物への依存が高い種で、特にドングリや果実などを好んで食べる。農作物や樹皮を食害する事もあり、ヒグマほどではないが人を襲う事もある。
肉や毛皮、内臓(胆嚢が「熊の胆」と呼ばれる漢方薬の材料になる)目当ての狩猟で、世界的に数が減っている。日本では、地域によっては(特に四国)絶滅の危機にあるにも関わらず、元から生息密度が低いせいで厳密な頭数がよく分かっておらず、人間の生活圏への出没も近年増えており、駆除(生死を問わず)を行ううえでの問題となっている。