ストーリー
女性の髪を切る事が大好きな少年『灰村切』は、学校帰りに偶然立ち寄った洋館で、長く美しい黒髪を持つ少女『武者小路祝』と出会う。彼女の髪はどんな事をしても切れない、呪われた髪だった。
しかし、切が大切にしていた鋏を使用した所、髪を切る事に成功する。『断裁分離のクライムエッジ』と名付けられたその道具こそ、所有者に呪いをもたらす殺人鬼の遺品『殺害遺品』の一つだったのだ。
祝と切は殺害遺品と『髪の女王』を巡る殺人ゲームに巻き込まれていく。
殺害遺品(キリング・グッズ)
『呪い』をかけられた事で効果が変質し、常識を超えた威力を会得した道具の事。
歴史に名を残した殺人鬼の遺品であり、その子孫達を引き付ける。
所有者は『権利者(オーザー)』と呼称され遺品と同名の肩書も得るが、殺人衝動に精神を蝕まれ廃人と化すリスクも負う(遺品の破棄・破壊も不可)。ただし、『代償(インステッド)』と呼ばれる理解者を得た場合は衝動を抑える事も可能。
呪いを与えたのはヒロインの先祖にあたる女性であり、彼女の血を引き継ぐ人間を殺した殺害遺品は呪いが解け、更に願いを叶える力を得るとされる。