長い年月を生きたイワナが妖力を得て人(特に僧形を取る為にこの名がある)の姿に化けられるようになったもの。
普段は淵の底に潜んで滅多に姿を現わさないが、住んでいる水域に毒を流そうと試みる者があると姿を現わし、殺生を戒めて去る。
若し岩魚坊主の忠告を聞き入れずに毒流しをした場合、毒を流した者に激しく祟る事がある。
上述の逸話は日本各地に伝わっており、「まんが日本昔ばなし」でも「イワナの怪」と言う一編に翻案されて放映された。
その為、岩魚坊主の名を知らずとも「イワナの怪」は知っている、と言う人も少なからず居る模様である。