フランシスコ・ザビエル
ふらんしすこざびえる
フランシスコ・ザビエルとは、日本にローマ・カトリックを伝えたスペインの宣教師である。
バスク人出身のイエズス会士。インドのゴアでも布教を行っており、かなりの成果をあげた。
中国での伝道も志したが、本格的な活動がなかなかできず、志半ばで上川島(現在の広東省)で命を落とす。
のちに聖人として認められ、彼の没した12月2日は記念日となっている。
俗説として、日本人のキリスト教への疑問に答えられずに困り果てた。
という話があるが、嘘である。「耶蘇教を信じなければ地獄に落ちるなら先祖はどうなるのか」
という問いに対して別に困ってはいない。なぜならカトリックの教えでは、そうした死者も「主なる神の恩恵の助けによって、罪の償いができる」為である。
むしろキリスト教が元々ない外国への布教において強みとなる教理を持っていたわけである。
実際、むしろザビエルに激しく疑問をぶつけた人が最初に改宗する結果となっている。