人物
第三章から登場。
ユーロピアのレストラン・コラールで働くロボット料理人。
常に敬語で落ち着いた物腰だが、少々融通が利かない部分も。
皆からはテッちゃんと呼ばれているが、「テッちゃんではありません、テツジン・グランキオです。」と返すのがお約束になっている。
店長であるリオラの元で料理の修業をしており、 度々本気でどつかれているが厳しさの裏の愛情は理解している。
親を亡くしリオラの下に引き取られた少女メル・スーと仲良しで、近所ではチビデカコンビと呼ばれているらしい。
まごころの料理で皆を笑顔にするのが夢。
元々は戦争用の機械兵で、自分には心がないと思っている節があり、そのためか人間の感情的な行動を理解できないと度々呟いている。
しかしユーロピアでの怪物の暴走事件で取り込まれたメルを救う際、メルやコラールの人々を家族と呼び、取り込まれた彼女に呼びかけ救い出すなど強い意志を見せている。
事件の後自らの心を鍛え、料理の腕を磨くため一行に同行する。
名前の由来はイタリア語でカニ(granchio)。
機械兵時代
元々は戦争用の機械兵であり、正式な名前は「テツジン初号機」。
右腕をカニの鋏のような刃物に、左腕を甲羅のような盾に変形させることが可能。
一部隊を単機で殲滅するほどの戦闘力を誇り、排除プログラムにより敵国の人間を全て排除する戦いしか知らない存在だった。
しかし排除しようと近付いた盲目の老婆が、声が似ていたため息子のグランキオが帰ってきたのだと勘違いし彼を家に迎え入れたことで彼の人生は一変する。
老婆の料理からまごころの存在や優しさを知り、心が芽生えた彼は戦争が終わった後老婆の息子の夢であった料理人になること、テツジン・グランキオとして生きることを決意する。
彼が普段着ているシェフの服はこの老婆の息子グランキオのものである。
彼が名前にこだわる理由はこういう経緯があるからと思われる。
なおアスタル・テイムは戦時中同僚であり、ユーロピアの事件で姿を見せた彼に僅かながら反応を見せている。
別名・表記ゆれ
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