未成線の種類
公的な定義は存在しないが、おおむね以下のような具合となる。
構想のみのもの
自治体や企業などがおおまかなルートや規格、施設等を構想しているだけの段階の未成線。官界・民間を問わず数が多い分大抵は立ち消えになる。
なお鉄道を敷設するだけの力をもたない個人が構想している路線は、未成線ではなく架空鉄道と呼ばれるべきものである。
計画段階のもの
具体的にして現実的なルートや施設が構想され、着工を視野に入れた段階の未成線。敷設免許を得たり用地買収がなされた路線はこれに該当するが、それでも着工されないまま免許が失効した例も数多くあった。
着工に至ったが中止となったもの
実際に着工されたのに、政治的・資金的あるいは天災その他の理由で中止となってしまった未成線。道路などに転用されることもあれば、解体されず放置されることもあるという点では廃線に似る。
なお着工済でなおかつ中止の予定がないものは下記を参照。
一部しか開業していないもの
資金や時間、地勢の事情で計画区間の一部分だけが未開業となっている未成線。例えば東北新幹線は世紀をまたいでこの状態であり、29年目の2010年12月4日にしてようやく解消された。未成区間については最早着工の可能性が皆無なものも多い。
国鉄の、本線からわずかに分岐したような盲腸線(若桜線、今の若桜鉄道など)によく見られる。