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グラン・ギニョールの編集履歴

2013-07-10 11:47:23 バージョン

グラン・ギニョール

ぐらんぎにょーる

グラン・ギニョール劇場(Theatre du Grand-Guigno)とは、19世紀末~20世紀中頃にかけて存在したフランスの大衆芝居・見世物小屋。※画像はイメージです。

概要

元々の建物はパリにあった礼拝堂兼小劇場であり、1897年に劇作家のオスカル・ムトニエ(Oscar Metenier)がそれを買収・改装したのが始まりである。劇場の名前はギニョールという人形劇の主人公(及び彼が登場する芝居群)の名前にちなむが、グラン・ギニョール自体は人間が演じる芝居を上演していた。


演劇の内容は一言で表すなら「グロテスク」。妖怪譚、嫉妬からの殺人、嬰児殺し、バラバラ殺人、火あぶり、ギロチンで切断された後も喋る頭部、外国人の恐怖、伝染病など極めて猟奇的かつホラーな芝居が、連日上演された。劇中には社会的に好ましくないとされた人々が多く登場し、浮浪者、街頭の孤児、娼婦、殺人嗜好者、詐欺師などが舞台を彩った。血糊などの特殊効果が多用され、あまりのショッキングさに気絶する観客も出るほどで、動員数のみならず失神者数もこの劇場では評価の対象だった。

ちなみに、ホラーのみならずコメディーも多く上演していた。


「テラーの大公」と呼ばれた劇作家・アンドレ・ド・ロードが活躍した1901~1926年に最盛期を迎え、観光客でも賑わった。しかし、第二次世界大戦後は演劇のマンネリ化と映画の発展などで苦戦を強いられるようになり、特に60年代以降は急速に衰え、1962年にその歴史に幕をおろした。


関連項目

東京グランギニョル

日本の劇団。名前はグラン・ギニョールに因む。退廃的かつ耽美的な作風が特徴で、1984~1986年の短期間活動した。古屋兎丸によって漫画化されたライチ☆光クラブで知られる。座長は飴屋法水。


月蝕グランギニョル

ALIPROJECTの楽曲。アニメ「AVENGER」のOP。名前は同じだが、こちらではどちらかというと言葉本来の「大きな操り人形」を意味する。


「グランギニョル座の怪人」

STG東方projectのキャラクターアリス・マーガトロイドスペルカード。名前はグラン・ギニョールとオペラ座の怪人から。

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