概要
デイン駐屯軍の総司令で、デインでの悪政の張本人。
私利私欲を満たすため、デイン国内で無法の数々を行ってきた。壷を集めるのが趣味。典型的な小悪党で、第1部ではルカンの助言から駐屯軍すべてを切り捨て、手際良くデイン王国を脱出し、デインで無法の数々を行ってきた責任すべてをジェルド将軍に責任転嫁した(最もジェルド将軍も悪行を重ねてきたため、同情する余地などはない)。
第4部ではグラーヌ砂漠でミカヤ達を討ち取るため現れるが、漆黒の騎士の登場により劣勢と見るや早々に退いたルカンに見捨てられた形となった。戦闘前にはルカンに調子のいいことを言うものの、実際に敵が目の前まで迫ってくると強そうな者には恐縮するが、か弱そうな女性には一転して強気になるなど、底の浅さが目に見えるほどに小物である。
デインの統治を完全にジェルドに任せきりにし、結果として起こった問題の後処理もルカンに丸投げしてしまうなど、面倒なことはとにかく自分では片付けない姿勢を貫く。ルカンとは懇意にしていると語っており、曰く、困ったことは彼に頼めば「全てなんとかして下さる」。想定外のことが起こると自力ではどうしていいのか分からなくなってしまうこともしばしばであり、部下にまで自分のためにすべきことを尋ね始める始末。
デインで自分のやってきたことを「済んだこと」と悪びれもせず、サナキを偽神使として討ち取ろうとしたが倒される。厄介なことは常に誰かに押しつけて逃げてきた彼だったが、死の間際まで逆に見捨てられたことに気付ていなかった。