早乙女英治
さおとめえいじ
概要
「B.A.B.E.L.」の前身である「大日本帝国陸軍特務超能部隊」の隊長で、ノーマルの軍人である。当時の階級は大尉。
1937年に部隊を結成するのと同時に蕾見不二子や兵部京介を勧誘した。2人の上官でもあった。
結成後間もなく街中で不二子が海軍の士官を殴って部隊の存続が危険な状態になるが、海軍が開発中の最新鋭戦闘機との決闘により超能力者の兵力としての価値を認めさせる一計を案じた。そのようなこともあり、兵部京介は早乙女英治に信頼を寄せていた。
大戦末期、回収した伊八号の脳の予言により、二度の原爆投下と日本の敗戦と復興、そして兵部京介がエスパーを率いて世界を破滅させる、という未来を知ってしまう。その為、兵部京介を銃撃するが、額に弾丸を受けながらも奇跡的に助かった兵部によって返り討ちにされる。
この行動が決定打となり、彼の意に反して兵部は異常な能力を得て、普通人抹殺に固執する破壊者の道を歩むことになるという予知通りの皮肉な結果を生んでしまった。
ところが「THE UNLIMITED 兵部京介」では一命を取りとめていて、終戦直後にGHQの手引きによって合衆国に渡って「USEI(合衆国ESP捜査局)」創設に関わって影で支配し、不当なエスパー管理を目論むラスボスとして登場。
そして、アンディ・ヒノミヤをスパイとして「P.A.N.D.R.A」送り込み、伊八号の脳とユウギリを奪取。エスパーに肯定的なノーマンNY新市長暗殺を実行しようとするも、目論みを見抜いた兵部たちの奮闘で失敗した。その後、兵部京介と直接再会。兵部の心に遺るために彼の手で死ぬことを望むが、「(僕が)殺したら女王が悲しむから」(思い通りの結末にしてたまるか、と言った感情もあったとは思われる)として兵部によって全ての記憶を消され、兵部が自分の心の中から綺麗サッパリいなくなるという吐き気を催す邪悪に相応しい屈辱的な末路を辿った。
対人関係は当然ながら破綻しており、兵部からは徹底して疎まれ、不二子に生存を知られても「あの男」呼ばわりされただけで全く喜ばれていなかった。