声 - 矢島晶子
「…なくなってるぞ 余裕」
稚空にお供する黒天使。原作では天使の力で稚空を怪盗シンドバッドに変身させる。フィン同様、ホットケーキが大好き。アニメではフィンへの態度ほか、多少性格が変更されている。
天界では極度の落ちこぼれな天使であったために、フィン・トキ・セルシアが準天使になったことに対して、同期であることに関わらず彼のみ準天使になれなかった。そのため、フィンに「魔王の手先」と称されていたが、本当に神の勅命を受けていたのは彼であり、魔王の計画を阻むため特別に神に人間界に降臨することを許され、稚空に怪盗シンドバッドとなる力を与えた。フィンのことが好きで、堕天使になってしまった彼女を救おうとしていた。原作では物語後半で神様に頼んで準天使にしてもらうが、最後はフィンを救うために自分の聖気をフィンに与えたことで黒天使に戻ってしまった。
後に都と水無月の子供・心時として転生する。心時はアクセスだった時の記憶があり、天使の時に稚空と約束した、「ホットケーキを好きなだけ作ってもらう」という男の約束をちゃんと覚えている。大学生の時、バスケ部のエースとなっているが、練習はさぼりがちらしい。魚月との年の差は4つ未満で、魚月にスキンシップを試みては殴られている。
アニメでは、好奇心のあまり人間界に行こうとしたときに、フィンが魔王に捕まり、洗脳されていることを知り、神の命令で人間界に舞い降りてまろんを守るように命じられる。降臨の際に稚空はアクセスが見え、彼に事情を話して悪魔をチェックメイトする能力を与え、協力を依頼する。会った場所が『シンドバッドの冒険』が上映されている映画館であったため、その看板の名前から彼の怪盗名をシンドバッドにする。少数の悪魔を封印して、27話ではジャンヌが変身能力を失ったと同時に彼女が回収したチェス駒を持って、天界に帰還しようとするも、フィンにチェス駒を奪い返されて、地面に叩きつけられ片翼を骨折してしまう。このため妨害は失敗する。中盤から稚空と共にまろんを守り、徐々に和解し始め最終的にフィンを取り返すことに成功する。そのため、アニメでは準天使になることはなかった。