概要
またの名はプライド。
アメストリスを統べる大総統であるキング・ブラッドレイを義父に持ち、養子という立場ではあるが父を尊敬する礼儀正しく純真な男の子。
ブラッドレイ夫婦の間に子供が成せなかった為、遠縁の子だったのを養子としてもらい受けられる。
……という事になっているが、その正体は主人公らに敵対するホムンクルスの一人・プライドである。
七人兄弟のホムンクルスの中では一番初めに造られた長男であり、キング・ブラッドレイことラースの兄にあたる。最初に生まれたホムンクルスであるため自らを「始まりのホムンクルス」と呼ぶ。
本性を知る者たちの前では、敬語を用いた丁寧な口調は変わらないものの、プライドの名を冠するにふさわしい傲慢さと残酷さを見せる。
鋭利な刃物のようにも、身を縛る紐のようにも使える伸縮硬軟自在な「影」を用いて戦い、能力に制約はあれど戦闘力はかなりのもの。お父様やホーエンハイムという論外クラスを除けば、その強さはブラッドレイやスカー、キンブリーやマスタングらと並んで間違いなく上位クラスに属する。
また本性の関係上、セントラルからその近郊までしか活動できないという制約もあり、グリード曰くセリムの体は『お出かけ用の入れ物』とのこと。その肉体はライオンの合成獣人間であるハインケルの攻撃すら、やすやすと耐え忍ぶほど頑強である。
自分を造り出したお父様に絶対的な忠誠を持っているが、偽りの暮らしの中で義父を演じるキング・ブラッドレイや、義母であるブラッドレイ夫人にも特別な感情を抱いている。
アニメ03年版の独自設定
名前は同じだがほぼ別人で、原作とは異なり普通の人間である。
キング・ブラッドレイの養子であるという設定は共通するが、養子となった経緯などは不明。
物語の流れに深く関わるキャラではなかったが、最後に義父の手で殺されるという非業の死を遂げる。
関連イラスト
外見的にも言動的にも多様性があるキャラクターなので、2人~4人ほどに分裂してのイラストが多い。