[MOBILE SUIT NEO OPERATION SYSTEM]
GUNNERY
UNITED
NUCLEAR
DEUTERION - ADVANCED
MANEUVER
(SYSTEM)
概要
セカンドステージシリーズの技術フィードバックから作られた、ザフトのさらなる次世代高性能モビルスーツ群。
プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの「最高の技術を全て盛り込む」という指示の下設計されたため、ヴァリアブルフェイズシフト装甲を筆頭とした最新技術はそのままに、新型動力「ハイパーデュートリオンエンジン」、光波防御帯「ビームシールド」、推進システム「ヴォワチュールリュミエール」といったさらなる次世代技術が導入されている。引き続き全領域対応型のガンダムタイプとして開発されたものの、可変・合体や特定の領域での戦闘に特化させたセカンドステージシリーズとは設計思想が根本的に異なる。
ハイパーデュートリオンは核エンジン(原子炉)を併用した動力機関であることから実質的にユニウス条約を反故にしてしまっているが、そもそも開戦時に地球連合軍がプラントへ向けて核攻撃を加えた時点で形骸化してしまっているので解禁もやむなしである。
その一方で核エンジンを解禁した実情を隠匿する目的で、表向きの分類はセカンドステージシリーズ扱いになっていたりとザフト内の大人の事情をか垣間見させる部分もある。
セカンドステージシリーズで実用化された技術や、ユーラシア連邦領内の軍事企業アクタイオン・インダストリー社やD.S.S.Dといった外部組織から流入した技術を反映してさらなる高性能化が図られた結果、セカンドステージシリーズとZGMF-Xシリーズ(ファーストステージシリーズ)双方の技術的優位性を兼ね備えたといえる(もっともセカンドステージシリーズはあまり良い戦果を得られなかったため、動力源含めてほぼインパルスからの技術フィードバックになるが…)。
ZGMF-Xシリーズと比較して、セカンドステージシリーズで培われた武装のエネルギー変換効率の上昇・エンジンの最新化・ヴァリアブルフェイズシフト装甲化などによりパワーロスが大幅に減少、無視されていた武装の燃費の劣悪さも改善され、マシンスペックとしては比にならないレベルに上昇している。
本シリーズと同等の性能を誇るとされるファクトリー製のZGMF-X19A インフィニットジャスティスおよびZGMF-X20A ストライクフリーダムと比較すると、「MSとしての完成度」だけで言えば正規軍製のこちらの方が高い。が、あちらは特定のパイロットの能力に合わせて設計する本シリーズとは別方面のアプローチとそのパイロット達の技量により実運用上の差異は埋められている。
該当機種
機体コンセプト的にデスティニーはインパルスの統合兵装装備デスティニーインパルスの、レジェンドはプロヴィデンスのそれぞれ延長線上に位置する。一方、本体性能は大きく向上している。
この他、ニューミレニアムシリーズで没を食らったドムトルーパーをこの枠で復活させようともしていたらしい。あちらの型式番号に含まれている「T」はこの名残である。
新技術
本系列に搭載される新型エンジン。詳しくはリンク先参照。
作中では
C.E.73年12月、ダイダロス基地でロールアウトした両機はミネルバ隊に配属され、地球連合軍のデストロイをはじめとするかつてセカンドステージやフリーダムですら苦戦した強力な機体達を瞬殺する圧倒的な性能を見せ、特にヘブンズベース攻防戦ではインパルスを含めた3機で劣勢だった戦況を覆すというとんでもない活躍を残した。
一方で、同等の性能を誇るストライクフリーダム・インフィニットジャスティスには苦戦を強いられる。機体性能は文字通り同等だが、デスティニープランに対するパイロット両名の迷いを契機に敗戦し2機とも大破。レジェンドはその後メサイアに帰還したが、その陥落により消失。パイロットのレイ・ザ・バレルもメサイア内部で炎の中に消えた。
デスティニーはインパルス共々月面に放棄され、パイロットのシン・アスカはルナマリア・ホーク共々アスラン・ザラに救助された。その後機体はターミナル経由でモルゲンレーテ社へ送られる。
その後、C.E.75年までにデスティニーはインパルスやフリーダム強奪事件で撃墜されたストライクフリーダム共々修復と回収を受けデスティニーSpecⅡへと再生。再びシンにより運用され、ファウンデーション相手に大金星を挙げた。
デスティニー自体はブラックナイトスコードに技術面で遅れを取っていたが、パイロットのシンの手足のごとく自由に動かせる操作性の高さの前には何の問題もなく、亡きデュランダルの「人間の適性を見抜く才能」においては紛れもなく本物である事を証明する形となった。