純黒の悪夢

じゅんこくのないとめあ

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第20弾。20周年記念作品。

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目次 [非表示]

1 概要

2 ストーリー

3 ゲストキャラクター

4 余談

5 関連動画

5.1 BLACK MOVIE

5.2 特報1

5.3 特報2

5.4 予告

6 関連イラスト

7 関連項目

8 外部リンク

「黒に染まれ──────」「暴かれたダブルフェイス！宿命が導く、頂上決戦（バトルロイヤル）ミステリー!!」

概要

公開日	2016年4月16日
英題	The Darkest Nightmare
監督	静野孔文
脚本	櫻井武晴
主題歌	B'z「世界はあなたの色になる」
興行収入	63億3000万円
前作	業火の向日葵
次作	から紅の恋歌

劇場版名探偵コナン20周年記念作品。

本作のテーマは、名探偵、公安、FBIvs黒の組織・・・。水族館を舞台にコナン達の前に現れた記憶喪失となった一人の女性を巡り、四者の勢力の構図が描かれる。

黒の組織が登場する劇場版作品の第3弾。今作では組織と対峙する勢力として、FBIの他にCIA と公安警察が登場。

それに伴い、CIAの水無怜奈と公安警察の安室透、安室の部下風見裕也が劇場版初登場。赤井と安室は、本作ではストーリーの中心人物として活躍する。

また、組織のナンバー2である「ラム」や安室透と「とある人物」の関係等が原作に先駆けて描かれている。

少年探偵団がストーリーの中枢に置かれている一方、毛利蘭や小五郎等の出番は例年に比べて少ない。

本作は謎解き要素は少なく(全くないわけではない)大掛かりなアクションシーンに重点が置かれている。これは同じく黒の組織が登場した劇場版『天国へのカウントダウン』『漆黒の追跡者』では組織の活動とは無関係の連続殺人事件が同時並行で発生していたのに対し、本作では黒の組織の活動1つに絞られている事が大きい（『漆黒の追跡者』では、アイリッシュの印象が強すぎて逆に当時トップクラスの外道な犯人の印象が薄くなってしまい、謎解き要素を減らして組織とは無関係の人物を出さなかったと言えなくもない）。

その影響もありエピローグも同じく組織が関わった『漆黒の追跡者』同様シリアスな内容で締められている。

本作の主題歌はテレビシリーズのOPにも使用され、OP映像は本作の内容を思わせるシーンが多数存在する。ちなみにテレビシリーズと劇場版の両方の主題歌に使用されたのは15周年記念作に起用された同じくB'zの「Don't Wanna Lie」以来で、ビーイング所属のアーティストが映画主題歌を担当したのも同曲以来5年ぶりとなる。また、本作ではB'zの松本孝弘がメインテーマにギターで参加している。

最終興行収入は当時歴代映画シリーズの最高新記録となる63.3億円。翌年『から紅の恋歌』がさらに5億程更新したものの、『純黒の悪夢』までで最高記録だったのは前作『業火の向日葵』の44.8億円であり、驚異的な増収であった。

また2018年2月にはコナン映画としては初の4DX放映が期間限定で公開された。

ストーリー

ある漆黒の夜、警察庁内部に女性スパイが侵入。

日本・イギリス・ドイツ・アメリカの主要各国にある諜報機関の機密データを持ち出そうとするが、間一髪のところで安室透率いる公安が駆け付ける。しかし、スパイは車を奪って逃走。首都高速で安室とのデッドヒートを繰り広げ、他の車をも巻き込む大惨事の末、スパイの車は赤井秀一のライフル弾に撃ち抜かれ、遥か下の海へと転落していった。

翌日、江戸川コナン一行は東都水族館へ遊びにきていた。リニューアルしたばかりで大盛況の水族館。その目玉となる巨大観覧車の下で、コナンはケガをして独りたたずむ容姿端麗な女性を発見する。左右の瞳の虹彩色が異なるオッドアイの女性は自分の名前も分からないほどの記憶喪失状態に陥っており、所持していた携帯電話も壊れてしまっていた。女性の記憶が戻るよう手助けをすることを約束したコナンたちは、彼女との和やかなひとときを過ごした。

だが、一部始終を影で監視していた黒の組織の最高幹部・ベルモットは、その場を後にしながらサイレンサーを取り出し、装着していたインカムから聞いていた主に言い放った。

「見つけたわ、ジン。」

ゲストキャラクター

名前	声優	備考
キュラソー	天海祐希	黒の組織のメンバー。ラムの腹心
スタウト	マイケル・リース	黒の組織に潜入していたイギリスのスパイ
アクアビット	カート・コモン	同様のカナダのスパイ
リースリング	沢海陽子	同様のドイツのスパイ

余談

コナン役の高山みなみは、「劇場版のコナンは毎回クライマックスで孤軍奮闘しているが、今回は頼れる大人二人が協力してくれるので、非常に安心感があった」という趣旨の感想を述べている。
- とはいえ、中盤ではその頼れる大人2人がいがみ合いにより観覧車の上で格闘戦を繰り広げているが、これに関しては作者の青山先生の要望によるもの。脚本担当の櫻井氏は「こんなことしてる場合じゃないのに。」と思いながら執筆したそう。