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APTX4869

あぽときしんよんはちろくきゅう

『名探偵コナン』に登場する主人公・工藤新一と科学者・宮野志保が飲んだ薬物。
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設定

黒の組織の科学者であるシェリーこと宮野志保(灰原哀)が、同じく黒の組織の科学者であった両親(宮野厚司宮野エレーナ)から受け継ぎ開発している薬物
シェリーが組織から脱走した影響で開発が滞っており、本来の開発目的の薬は未だ試作段階のままである。

元々この薬は毒薬として開発されたものではなく、他の何らかの効果を求めて作られたものらしい。後に哀もコナンに対し、「毒なんて作っているつもりはなかった」と語っている。

だが組織は、マウス実験でそのほとんどが死に至った上、体内から毒物反応が出なかったため完全犯罪に利用できると考え、開発者であるシェリーに無断で暗殺目的での使用を強行。
その一方で、1匹だけ死亡せずに幼児化(17歳の工藤新一と18歳の宮野志保が小学1年生になっていることから、およそ10年前後)する事例が確認されていた。
しかし、組織に反発していたこともあってか、シェリーはそれを報告せずにいた。

組織は幼児化の効果を知らないままAPTX4869を使い始め、その被害者の1人が他ならぬ新一であった。組織の裏取引を目撃した新一の口封じとして、幹部の一人・ジンにより「完全な毒薬」として投与されたものの、新一が死に至ることはなく、実験段階でシェリーだけが認識していた幼児化の現象が現れた。
その後も組織の暗殺に多用された形跡があり、ほぼ全ての服用者の死亡が確認された中、新一だけが例外的に「不明」とされていた
その後、新一が幼児化して生きていることを察知したシェリーは彼に対し強い興味を持ち、「疑わしきはどんな手を使ってでも消す」組織から彼を研究対象として守るため、データを「死亡」に書き換える
その後、実姉である宮野明美がジンに殺された件に反発して研究を中止し、組織に監禁されていたシェリーは、隠し持っていたAPTXを自殺目的で服用。偶然にも新一と同様の幼児化現象が現れ、組織から脱出することができた。

この薬の本来の開発目的について作中で明言されてはいないが、灰原や組織の一員・ピスコの台詞、また『そして人魚はいなくなった』に登場する名簿などから、若返り、あるいは不老不死の可能性を示唆する表現が散見できる。

作用

プログラム細胞死(アポトーシス)を誘導すると共に、テロメアーゼ活性によって細胞の増殖能力を高める。投与された場合、エネルギー消費を伴うアポトーシス作用によって強い発熱を伴い、「骨が溶ける」かのような感覚に襲われた後、通常は死に至り死体からは何も検出されないが、極稀にアポトーシスの偶発的な作用でDNAのプログラムが逆行し、神経組織を除いた骨格、筋肉、内臓、体毛などのすべての細胞が幼児期の頃まで後退化することがある。

解毒方法

今のところ、幼児化に対する完全な解毒方法は確立していない。それでも、偶然的もしくは実験的要因により、工藤新一は7回、宮野志保は2回元の体に戻ったことがある(数字は原作でのもの)。

偶発的要因

【1】コナンが白乾児(パイカル)を偶然飲んだことによる。
【2】哀がコナンの指示により、白乾児を飲んだことによる。

実験的要因

【1】上記の事実(=アルコールの成分が作用して元の体に戻ったこと)を参考に、哀が開発した解毒剤の試作品をコナンに服用させた、あるいは自らが服用したことによる。

効果

【1】あくまでも不完全で、持続時間は約36時間
【2】阿笠博士から風邪薬と間違えて渡された試作解毒薬をコナンが服用し、元の体に戻った際は、約24時間後に幼児化した。
【3】【2】の直後に再度服用し元の体に戻った際は、立て続けに服用したため効果が長く持続せずに約4時間で幼児化した。

いずれのケースにも共通しているのは、被験者が風邪を引いた状態で白乾児またはそれに準じた成分を摂取したことである。
最初の事例後、コナンは「もっと大量に飲めば完全に元の姿に戻るだろう」と考えてもう一度白乾児を飲んだが効果はまったく得られなかった。これに対して阿笠博士は「免疫が出来た」という仮説を立てている。しかしこの時コナンは風邪を引いていなかった(治した)ため、「風邪を引いた状態でのみ白乾児は解毒作用を表す」可能性は否定できない。
尚、番外編とされる劇場版迷宮の十字路』でも、阿笠博士が開発した「風邪と同じ症状を出す薬」を使い、強い風邪を引いた状態を再現(本当に引いているわけではない)した上で解毒剤を服用しコナンは元の体に戻っている。

『名探偵コナン SECRET FILE』(少年サンデー特製DVD)第9話「10年後の異邦人」では、コナンが朝から38.7℃の熱を出し、哀から連絡を受けて新しい試作解毒薬を飲み新一に戻ったと思ったが、実際は新一に戻った状態で意識を失い10年後の夢を見ていただけで、目が覚めた時にはコナンに戻ってしまっていた。

いずれのケースにおいても、多量の人体構成たんぱく質、脂肪、カルシウムなどがどこから採取されているか、どこへ漏出しているかということが疑問であるが、そのことへの解説は今のところなされていない。

毎回、解毒薬の効果のタイムリミットが近づくにつれ、呼吸が荒く目も虚ろになり、激しい動悸で胸を押さえるシーンがある。
映画を除き、いずれも解毒剤を飲む前から風邪を引いた状態であり、風邪薬と間違えて解毒薬を飲まされたこともある。この場合熱が下がるどころか余計ひどくなる様子で、からは「すごい熱」と驚かれ、小五郎からは「苦しみ方が尋常じゃないぞ」と言われており、普通の状態ではないことがわかる。

名前の由来

薬の開発コード"4869"を語呂合わせで読むとホームズのファーストネーム「シャーロック」になることと、薬自体が試作品段階であることから、組織では"出来損ないの名探偵"という通り名で呼ばれることがある。
更に、組織のコンピュータに記録されたこの薬のデータにアクセスする際のパスワードは、ホームズという作品自体が試作段階だった頃にアーサー・コナン・ドイルが仮の呼び名として付けた"Shellingford Holmes(シェリングフォード・ホームズ)"を取って"Shellingford"と設定されている。

余談

現実世界の化学物質としてのAPTXとは、Aprataxin(アプラタキシン)と呼ばれる早発性失調原因たんぱく質である。

関連項目

名探偵コナン
黒の組織 シェリー(名探偵コナン) 宮野志保 灰原哀
工藤新一 江戸川コナン
幼児化

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