地球消滅―――
概要
機種はゲームボーイアドバンス。2003年8月8日発売。
2015年現在、スパロボの任天堂携帯機シリーズでは宇宙世紀ガンダムシリーズが参戦している最後の作品である。
また、ミニゲームとして「ツメスパロボ」がシリーズ初登場。
本作はシリーズの他作品と比較しても、他シリーズ以上に原作で主人公達と敵対していたキャラクターが仲間になる展開が多く見られ、また、そのキャラクター達が原作以上にキャラクターに補正(所謂スパロボ補正)が働き活躍する展開も多い。
その最たる例が本作では『逆襲のシャア』におけるネオ・ジオン総帥として登場するシャア・アズナブルである。本作でのシャアは、アムロとの決着に固執せず、むしろアクシズ落下作戦に際し、OZのクーデターにより統合軍を追われた彼とブライトに協力を要請している(その際、作戦に巻き込まないよう事前にブライトの家族を宇宙に上げる配慮も見せた)。交渉が決裂した後は2人を監禁し、アクシズ落としを成功直前まで運ぶも、ルイーナによる地球消失により作戦は結果的に失敗。以後は事態を収拾すべく、地球潰しを行った事への怒りをぶつけられるもアムロやブライト達と協力関係を結び、敵対していたOZやザンスカール帝国に対しても一時休戦と同盟を持ちかけ(ザンスカールからは拒否されたが)、やがて数多の侵略者達から地球圏を防衛すべく各勢力とノヴァンブル条約を締結、同盟軍の中心人物として終始活躍する事になり、私情に囚われアムロに「情けない奴」とまで言われた原作とは大きく印象が異なっている。
また原作では単なる敵役の一人でしかなかったギュネイが男主人公ジョシュア・ラドクリフの親友にして相棒の一人として活躍するという厚遇を受けていたり、カテジナさんとクロノクルがウッソと和解したりと、「きれいな××」な展開が多数登場。スパロボのif展開を最大限に活かしたこのストーリー故に、今でも声付きでリメイクを希望する声が高い程。
一方で地球がゲッター線の汚染により荒廃状態にあったり、台詞こそないもののウッソの「母さんです」イベントが存在したり、主人公も素直なハッピーエンドとは呼べない結末を迎えるなど、シナリオ自体は全体的に重く暗い空気が漂っている。
ストーリー
ゼントラーディ戦争、月面インベーダー戦争、一年戦争、グリプス戦役、アクシズ戦争…幾つもの戦乱を乗り越えた先でも、地球人類の争いは続いていた。秘密組織OZのクーデターにより統合政府が打倒され、新たな地球圏統一政府が樹立。この混乱に乗じてザンスカール帝国が地球への侵攻を開始し、シャア・アズナブルがネオ・ジオンを再建、新たな宇宙戦争が始まる。そして迎えた宇宙暦146年、ネオ・ジオン軍による地球へのアクシズ落下作戦の最中、南極で謎の現象が観測され、その直後、地球は消滅―――。地球圏を襲うかつてない危機を前に、争い合っていた人々はやがて手を取り合い、ノヴァンブル条約同盟軍と、その精鋭部隊「ブルー・スウェア」を結成。人々は一丸となって、この危機に立ち向かう。
参戦作品
<★は初参戦作品>
登場人物
主人公
リ・テクノロジスト
敵(ルイーナ)
登場兵器
リ・テクノロジスト
ルイーナ
関連タグ
スーパーロボット大戦64…本作と同じく鏡俊也氏がシナリオを担当したシリーズの一作。本作同様、シナリオが全体的にシリアスでハードな作風である点も共通している。