スペック
共通事項
編成 |
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営業最高速度 | 番台別を参照 |
設計最高速度 | 120km/h |
起動加速度 | 番台別を参照 |
減速度 | 番台別を参照 |
全長 | 20,000mm |
全幅 | 2,950mm(2000番台は2,800mm) |
全高 | 3,980mm |
車体材質 | ステンレス |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1,500V(架空電車線方式) |
主電動機 | 三相かご形交流誘導電動機(出力140kw) |
駆動装置 | TD平行カルダン駆動 |
歯車比 | 97:16=6.06 |
制御装置 | IGBT素子VVVFインバータ制御 |
台車 | 軸梁式ボルスタレス台車 |
制動方式 |
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保安装置 |
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製造メーカー |
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番台別
番台 | 主な投入線区 | 営業最高速度 | 加速度 | 減速度 | ドアエンジン | VVVFのメーカー | 車内案内表示装置 | 車内照明 |
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0番台 | 中央快速線 | 100km/h | 3km/h/s | 5km/h/s | 電気スクリュー | 三菱 | LCD15インチ2画面(三菱) | 蛍光灯 |
1000番台 | 京浜東北線 | 95km/h | 2.5km/h/s | 5km/h/s | 電気スクリュー | 三菱 | LCD17インチワイド 2画面(三菱) | 蛍光灯 |
2000番台 | 常磐緩行線 | 90km/h(常磐緩行線)・100㎞/h(小田急線) | 3.3km/h/s | 4.7km/h/s | リニアモーター駆動 | 三菱 | LCD17インチワイド 2画面(日立) | 蛍光灯 |
3000番台 | 東海道線 | 120km/h | 2.3km/h/s | 4.2km/h/s | リニアモーター駆動 | 日立 | LEDスクロール | 蛍光灯 |
5000番台 | 京葉線 | 110km/h(外房・内房線)100㎞/h(京葉線) | 2.5km/h/s | 4.2km/h/s | リニアモーター駆動 | 三菱 | LCD17インチワイド 2画面(日立) | 蛍光灯 |
7000番台 | 埼京線 | 100km/h | 2.5km/h/s | 5km/h/s | リニアモーター駆動 | 三菱 | LCD17インチワイド 2画面(三菱) | LED |
6000番台 | 横浜線 | 95km/h | 2.5km/h/s | 5km/h/s | リニアモーター駆動 | 三菱 | LCD17インチワイド 2画面(日立) | LED |
8000番台 | 南武線 | 95km/h | 3km/h/s | 4.2km/h/s | 電気スクリュー | 三菱 | LCD17インチワイド 2画面(日立) | LED |
8500番台 | 南武線 | 95km/h | 3km/h/s | 4.2km/h/s | 電気スクリュー | 三菱 | LCD17インチワイド 2画面(日立) | 蛍光灯 |
概要
老朽化・陳腐化し始めた首都圏の201系や205系、211系の置き換え用として、2006年から投入されたE231系の改良型。前面形状のほか、フルカラーLEDが前面・側面の案内表示に用いられているなどの変化がある。車体構造はJR福知山線脱線事故を踏まえて、軽量ステンレスを使用しつつも強度を向上させている。
先述の通り、首都圏を走る国鉄形車両の多くを置き換えるためにかつての103系を彷彿とさせる勢いで様々な路線に増備が進み、現在首都圏では最も両数が多い。現在103系の製造記録を破る可能性のある車両はこの系列だけである(ただし、すでに次世代のE235系導入は決定しており、2015年度以降のE233系の新規路線の投入発表がなく、記録更新は微妙な情勢となっている。但し、現在E231系0番台が担当している、常磐快速線の取手以南の直流区間のみを走る列車にもグリーン車を連結するのであれば、当然本系列が増備されるであろうから、可能性は0ではない)。
配備される線区が増える度に新番台が増える。その為E231系以上にナンバーのインフレが進行中。もっとも分かりやすさではこちらの方が断然上だが。もう既に使える(未使用)番号は4と9しか残っていない。しかし、国鉄時代から9は試作車、4は忌み番とされているので、番台区分が5桁になるかもしれない。
0番台
201系を置き換えるため、中央線(中央快速線)に2006年12月から投入が開始された。豊田車両センターに10両貫通のT編成42本と4両+6両分割のH編成17本、青梅線・五日市線用の6両編成11本、4両編成8本(全688両)が製造された。他線区のE233系とは前面帯の配置が異なり、先に投入された常磐線向けE531系に似ている。
2020年度をめどにグリーン車の導入が決定していたが、地上側の進捗遅延で最長5年程度の延期が決まった。本系列のままとなるかも不明となった。
製造された全688両のうち、青梅線・五日市線用の6両編成1本(ラストナンバーの青670編成)は、2017年に南武線へ転属。元の番号に「8500」を足して8500番台となった。
1000番台
京浜東北・根岸線用に2007年12月より投入開始、酷使により老朽化していた209系を置き換えた。さいたま車両センター(旧・浦和電車区)所属、10両編成83本(全830両)を投入。なお、当初は6扉車も計画されていたが、実現はしなかった。
全83編成のうち、ウラ177編成は2014年に脱線横転事故を起こし、その後復旧不能と判断され廃車除籍となった。
2000番台
203系・207系を置き換えるため、常磐緩行線(東京メトロ千代田線直通)に2009年9月より投入開始。松戸車両センターに10両編成18本(全180両)が所属。本系列でも特殊な形状ということもあり、別項目で詳説している。
3000番台
東海道本線、宇都宮線、高崎線およびその3線間直通運転で運用中。
211系の置き換えを目的に増備され、合計基本(10両)33編成と付属(5両)32編成(全490両)が配置。2012年に東海道線の211系は全車定期運用を離脱した。その後宇都宮線上野口及び高崎線からも離脱し、埼玉県内からは(大宮への検査入場を除いて)撤退した。現在は両毛線及び2016年春から復活した宇都宮線乗り入れ運用で活躍中。
最初の各2編成は国府津車両センター所属のE編成であるが、以後の増備編成各14本づつは田町車両センター所属のNT編成である。これは、当時建設中であった東北縦貫線こと上野東京ライン【上野~東京間】の急勾配に211系がMT比の関係上から非常対応できない上に211系自体老朽化が始まったからである。後に田町車両センターの廃止で国府津へ移籍し、E編成に統合された。
その後引き続き高崎車両センターの211系を置き換えるべく基本17本と付属16本が製造され、宇都宮線の上野口運用全部と高崎線の大半の運用を置き換えた。
なお国府津車両センター所属のE233系の走行範囲は、東京から熱海までの区間で、分割併合がある運用やJR東海乗り入れ運用には使われなかったが、2014年3月のダイヤ改正でJR東海区間に乗り入れるようになった。
2015年3月14日のダイヤ改正から、上野東京ラインと湘南新宿ラインでも運用を開始した。
5000番台
京葉線において2010年7月1日から運用を開始。同線の201系や205系を置き換えた。
0番台同様10両貫通編成20本と4両+6両分割編成4本の合計24本240両が所属し、編成記号501からが10両貫通編成、551とF51からが4両+6両分割編成となる。
7000番台
埼京線・川越線と乗り入れ先の東京臨海高速鉄道りんかい線向けに2013年から2014年までに31編成を投入、同線で運用されている205系を順次置き換えた。川越車両センターに配置。拡幅車体で定員が205系より約1割増加するため、6扉車は連結しない。
ATACS改造が予定されていたことから、その関係で205系1本が2016年末頃まで当座の予備として残されていた。
相鉄新横浜線を経由し相模鉄道方面への直通運転が決まったことから、2019年に7編成が追加新造されている。10両38編成380両。
6000番台
2014年2月16日から8月にかけて投入された横浜線向け車両。こちらも同線の205系の置き換え用。当初より投入が前倒しされ、8両28編成224両が投入された。
この番台では、先頭車正面と側面帯に「YOKOHAMA LINE」のロゴが、編成毎に横浜線・根岸線各駅の駅スタンプが先頭車側面に貼り付けられた。(駅スタンプは後に撤去)
横浜線用205系にも6扉車が連結されていたが、こちらも拡幅車体による定員増加のためE233系では連結されない。
8000番台
2014年10月4日から南武線に投入された本系列ラストナンバーとなる予定の車両。205・209系の置き換え用。6両35編成(N1~35編成)210両が投入された。この番台では6000番台に続き先頭車側面帯に「NAMBU LINE」のロゴが、先頭車側面にシンボルマークが貼り付けられた。
8500番台
先述の通り、0番台6両編成1本を南武線向けに転用させて生まれた派生番台。2017年3月より南武線での運行を開始。N36編成。
「NAMBU LINE」のロゴ・シンボルマークを貼り付けている点は8000番台と同じだが、再度他線区へ転用される可能性を見越して、改造内容は最小限にした。このため8000番台との相違点がいくつか見られる。番号も元の番号に「8500」を足したもの。
E233系をベースとしたJR以外の車両
小田急電鉄4000形(2代)
東京メトロ千代田線直通に対応するため裾絞りはない。また、表面はすべてダルフィニッシュ(梨地)仕上げ(ステンレス光沢を抑えた仕上げ)としている。
相模鉄道11000系
相鉄新横浜線を経由しJR埼京線方面への直通運転を見越して製造された。前面など細かい点を除けば通常のE233系とほぼ同一である。
東京都交通局10-300形(3次車以降)
都営新宿線向けに10-000形・10-300R形の置き換え用として新造。
裾絞りはない。レールの幅が異なる点を除けばE233系2000番台とほぼ同一。
(ただし、台車と主電動機については従来の10-300形同様E231系と同型のものを使用している。歯車比も同様に7.07である。)