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ネオガンダムの編集履歴

2020-05-19 17:21:14 バージョン

ネオガンダム

ねおがんだむ

ネオガンダムとは、プラモデル企画及び漫画作品『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』に登場する、第二期モビルスーツである。最後の純正アナハイム・ガンダムにあたる。

カタログスペック

頭頂高15.1m
本体重量7.9t
全備重量20.7t
ジェネレーター出力4,710kW
装甲材質ガンダリウム合金セラミック複合材
スラスター総推力95,200kg

概要

アナハイム・エレクトロニクス(以下、AE社)がシルエットガンダムをベースに「シルエットフォーミュラプロジェクト(SFP)」の到達点としてサナリィのフォーミュラ計画機体を超える機体を開発する「シークレットフォーミュラプロジェクト」において開発された(一部資料やゲームなどでは「シルエットフォーミュラプロジェクト」産機体とされているがこれは当時の設定資料などの精査が足りない誤った内容である。)。第二期モビルスーツであり、歴史上最後のアナハイム・ガンダムとなる(後述)。


シルエットガンダムは、サナリィF91に対して、ハード面においては互角の性能を再現できたと判断されたが、AEがサナリィを抑え、次期主力MS開発メーカーの座に返り咲くためには、インターフェースを含めたあらゆる点でF91を凌駕する必要があった。

このためAE社は、宇宙世紀0130年代をリードするためのMSを目指して、ネオガンダムはSFP及びブッホ・コンツェルンとの裏取引で得られたノウハウに加え、既存のアナハイム・ガンダムのコンセプトやデータをフィードバック投入した機体として完成させたのだった。


型式番号はRX-99として登録されているが、社内開発コードはAFX(ANAHEIM Formula eXamination)-9000である。この「AFX」からシルエットフォーミュラ展開初期に於いては「エフェックスガンダム」という仮称が存在していた。「模型情報」誌の小説版など記述によるとこの機体は基本的に「宇宙戦仕様」であり宇宙での運用を粗方終えた後地上での運用試験と地上での運用に対応した改修が施される予定だったとの事。


ネオガンダムの機体スペック(ハード面)は、シルエットでは流用だった機体フレームは完全新規となり、機動力・反応速度共に勝るなど、全ての面でF91(宇宙世紀0116年ロールアウト時)を上回るスペックとなった(F91/RX-99:ジェネレーター出力4,250kW/4,710kW:パワー・ウェイト・レシオ4.4倍/4.6倍)。

武装面においても、本体接続のため射角等に問題を抱えていた「V.S.B.R(ヴェスバー)」(可変速ビームライフル)は、「G-B.R.D(ジーバード)」という手持ち式火器として再構成されている。

バイタルエリアは、データ回収及びパイロット生還率の向上を目的にホリゾンタル・インザ・ボディ形式のコア・ブロック・システムが搭載されており、合体後のバックパックを兼ねるコア・ファイターの構成もガンダム試作1号機などのガンダム開発計画で開発された物に似る。ただし、ネオガンダムでは「コアファイター側がメインジェネレーターの役割を担う」形式に変更されておりMS本体側に設置されているのはサブ・ジェネレーターである。このサブジェネレーターはメインであるコアファイター側の供給が故障により途絶えてもMS側のみで本来の50%の出力を供給する事が可能とされている。この「コアファイターをMSの中核部とする」設計思想はUC150年代に設計開発されたVガンダムにも活用された可能性がある。


試作機として二機が確認されており、1号機は黒、2号機は白を基調とした塗装が施されロールアウトした(メイン画像は2号機)。

特に1号機はブッホ・コンツェルンとの裏取引によって入手したネオ・サイコミュ・システム(ただし、ブラックボックス技術)が搭載されており、脳波による完全思考制御によって、考えるだけで機体を操作する事が可能となっている。

一方で2号機にはネオ・サイコミュは搭載されておらず、コックピットシステムは既存の物を採用。そのためコックピット後部にスペースが生じており、そこにサブパイロットのシートを増設している。なおコクピットハッチは胸部上の装甲が開く形式で通常MSではコクピット内装甲ハッチ(全天周モニターハッチ部)が担当する部分をコアファイターのキャノピーが担う仕様となっている。


パイロットはバズ・ガレムソン大佐(1号機)及びトキオ・ランドール少尉(2号機)。

ガレムソン大佐のパイロットスーツは、ネオ・サイコミュに対応するため、ラフレシアのそれと同様の、あるいはバンシィ・ノルンを踏襲したデータ送受信ケーブルによって機体と接続される仕様となっている。


ネオガンダムは次期主力機のベース機として地球連邦軍へ納入される予定であったが、紆余曲折を経て1号機と2号機は敵対。最終的に2号機のコア・ファイターを残して機体は失われ、その後の経緯は不明とされている(一説では開発・運用データが消息不明になったことも関連しているとのこと)。

そしてまた、次期主力量産機の開発計画自体も、連邦という組織の弱体化を理由に、前年(宇宙世紀0122年)に制式採用されたAE社のジャベリンを最後に有耶無耶となり30年以上が経過することとなった。ガンダムの開発自体もAE社の経営方針の転換によって停止され、ネオガンダムは事実上のAE社最後のガンダムとなった。


AE社が納入を目指していた連邦軍の次期主力機は、SFP開発の機体群が機密機である事も有って最終的にサナリィが開発したF91が「高級量産機」として少数生産される形で採用されAE社はF91のOEM生産を担当し、ネオガンダムの開発技術はそれに生かされることとなる。


余談だが、ネオガンダムの発展型として『ニューセンチュリーシリーズ』と称した新型のガンダム(形式番号RX-100)の開発が予定されていたが、SFPの頓挫によって計画そのものが立ち消えとなっている。


なお、サナリィも本機と同時期に、コア・ブロック・システムを搭載したクラスターガンダムを開発しており、MSの開発市場は一時的に一種の収斂進化の様相を呈していた。


武装

頭部バルカン

頭部に搭載されたバルカン砲。

ビーム兵器主体の本機の中で唯一の実体弾兵装。


ビームサーベル

ファーストガンダムを踏襲するかの様に、バックパックに装備されたビームサーベル。

マウント時には、ガンダム試作1号機やZZガンダム等と同じくビームガンとして使用可能となっており、小型ながらもメインジェネレーター機能を有する本機のコアファイターの仕様の関係も有って高出力のビームを発射することが出来る。


ビームシールド

左腕にマウントされているビームシールド。

シルエットガンダムのそれよりデバイスが小型化され、腕部と一体化した仕様となっている。取り回しがよく、シルエットの物と異なりシールドビームは発生器全周に展開する当時の一般仕様同様となった。おそらくこちらもブッホ系の技術での改良を施した物である。これを基にしてジェムズガンやジャベリンのビームシールドが開発されたと言われている。


G-B.R.D(G-バード)

SDネオガンダム

Generative Beam Rifle Deviceの略称(いわば独立稼働式ビームライフル)。

ロングバレルを有し、全高・全幅ともに通常のライフルの2~3倍という超大型ビームライフル兼機動補助ユニット。単純な全長だけで言えば、Sガンダムのスマートガンより短縮されてはいるが、体積(質量)や本体との比率では大きく増加している。

大型化の理由は、独立稼動に必要なユニットをワンパッケージングし、ヴェスバーの盗用・検証で得られたメガ粒子の連続帯域変速機能を導入し更に推進用のスラスター二発を備えた複合ユニットとして設計されたためである。(通常サイズのビームライフルが用意されてないのは、このためと考えられる)。ちなみにネオガンダムの機体諸元上の総推力はバックパックであるコアファイターの四発のスラスター分しか計上されておらず、Gバードの推力アシスト分の推力は不明である。


極めて微細な出力調整が可能で、特に内蔵小型ジェネレーターから直接粒子供給から収束まで行え、かつMS本体側からも供給アシストが行われるメガ粒子ビームの最大出力は、コロニーの隔壁を貫通し、その向かい側に居たラー・カイラム級戦艦エイジャクスを撃沈するという、文字通り「ヴェスバーを超える」ものであった。

固定にはハードポイントやウェポンラックの様なものを介せず、腕部に固定ハンガーとグリップで保持する形を取る。その関係上、レールマウント式を採用したF91のヴェスバー程の射角制限が無く、且つストック最後部に配されたスラスターを任意方向へ向ける事で機動力が補助され迅速な戦地到達などが可能になる。加えてジェネレーター内蔵型となった事で、アシストが不要な場合本体側ジェネレーター出力のほとんどを自機用の稼動リソースに回せ、ジェネレーター負荷も分散される(ZZガンダム建造時に培ったノウハウ)ため、更なる機体性能強化にも貢献している。

長距離射撃に関してはF90ⅡLタイプ仕様がイルルヤンカシュ要塞戦に於いて大戦果を挙げている為一概に「無駄な仕様」との否定は出来ない。また長距離の射撃を重視し近距離戦での不便を鑑みてないこの仕様からネオガンダムが所謂「戦況を見渡せるレベルの長距離レンジで運用する指揮官用高級機」としての性質が垣間見える(近距離戦はハーディガンやジェムズガンなど「配下機に任せる」形を採る)。


コア・ファイターとのドッキング機構があり、前述の通りコアファイターにはメインジェネレーター機能が有り供給アシストが可能な為合体時は大火力・高加速力を併せ持った航宙重戦闘機としての運用も可能となっている。


だが同時に欠点も生じており、携帯武装としては大型なうえ右前腕全体で支えるスタイルであるため、G-バード後部が干渉し射角が活かしきれない形状的制約が生じている(待機状態で背面への射撃が可能なF91のヴェスバーと比較して、手持ち式のG-バードが射角で勝っているとは言い難い面もある)。取り回しを考慮してグリップの位置を片側にズラすなどの工夫がなされているが、結局は他の用途に右腕を使用する際には本武装のパージが必要だったりと却って汎用性を低下させる結果となった。また大型である為敵機から武装自体への直接攻撃による破壊も選択肢に入り易くなる面も有る。機動補助面でも一方向の加速こそ優秀だが、高出力な側面部サブスラスターは有しておらず(あっても姿勢制御程度)、AMBAC肢としても使用し難い事から戦闘機動ではデッドウェイトになる欠点が生じた。


そもそもにおいて相対的にジェネレーター内蔵武装の価値が下がりつつあったトレンドに逆行していた面もあり(第二期MSジェネレーターの高出力化と稼働エネルギー削減によりメガ粒子ヘの縮退を直接行えるようになったため、エネルギー切れや機体出力リソースを大幅に喰う事が起き難くなっている)。後年の大容量メガコンデンサ技術の解放と普及も相まって、それ以降はジェネレーター搭載兵器はほとんど見られなくなっている。


サナリィで同時期にF90Ⅲによって開発・運用テストされていた、メガビームバズーカというオプション式の可変速ビーム射撃火器(大容量メガコンデンサ方式)が連邦軍の規格オプション武装として制式採用され、AE社はそれのOEM生産を担当することとなった。ただしAE製のものはハードポイント接続機能などをオミットした形での簡易生産である為、ハードポイント接続機能復活の際はパーツを組み込む改造処置を行う必要がある



ゲーム作品では

SDガンダムGジェネレーションシリーズにて登場。装備はスタンダードであるが、ビーム系射撃武器特有のMAP間攻撃が可能。燃費が悪いのが欠点であるが、オプションパーツを装備することで解決可能。


立体物

1992年9月に1/100スケールで発売。成型色は2号機仕様で、1号機のカラーリングは塗装変更で再現が可能(ただしカラーレピシは掲載されていない)。 キットには、デザインを担当した大河原邦男氏のインタビューや販売されているフォーミュラーシリーズの模型の改造作品が掲載されたモビルスーツハンドブックが同梱している。


食玩「GUNDAM CONVERGE」にてラインナップ。


関連項目

シルエットフォーミュラ91

シルエットガンダム

サイコミュ Sガンダム ユニコーンガンダム バンシィ・ノルン

ジェムズガン ジャベリン

サナリィ関連

F90 F91 ヴェスバー

クロスボーン・バンガード関連

ジレ・クリューガー

ラフレシア

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