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富山地方鉄道の編集履歴

2020-10-06 13:21:00 バージョン

富山地方鉄道

とやまちほうてつどう

富山県を走る鉄道会社。

概要

 富山県富山駅隣接の電鉄富山駅から、立山宇奈月温泉を結ぶ路線を中心に走っている。通称「地鉄」。

 元々富山県に多く存在した中小私鉄が戦時中に大同合併したもの。元々は現在より広大な路線を持っていて、万葉線(旧加越能鉄道)も同社から分離独立した路線で、旧富山ライトレールが運営していた富山港線も一時期地鉄の路線だったことがある。

 観光を目的とした輸送が目立つが、近年では富山市内を走る軌道線において新規区間を開業させるなど積極的な姿勢が見られる。一方で鉄道線は他の地方私鉄の例にもれず乗客減少で苦戦をしいられている。なお、大手・準大手を除く地方私鉄としては最大の路線長を有し、地方私鉄では唯一総営業キロ数が100kmを超えている。他の私鉄において本線1本を除いて廃線が進む中、現在でも鉄道線だけで5路線を保有する。


路線

新規に開業した富山都心線富山駅南北接続線、および旧富山ライトレールが運営していた富山港線富山市が設備を保有している


鉄道線


軌道線

  • 富山市内軌道線(富山軌道線)
    • 本線:南富山駅前電停-電鉄富山駅・エスタ前電停 間
    • 支線:電鉄富山駅・エスタ前電停-丸の内電停
    • 安野屋線:丸の内電停-安野屋電停 間
    • 呉羽線:安野屋電停-富山大学前電停 間
    • 富山都心線(環状線の一部):丸の内電停-西町電停 間
    • 富山駅南北接続線(富山駅付近のデルタ線):支線接続点-富山駅電停 間
  • 富山港線の一部:富山駅電停-奥田中学校前駅 間

他社との接続路線


運行形態

鉄道線

普通列車

 電鉄富山駅を中心に、宇奈月温泉方面は毎時1-2本(区間列車を含めると2-4本)、立山方面は毎時1本、岩峅寺方面(不二越・上滝線経由)は毎時1本運行されている。電鉄富山で-寺田駅間は10-20分間隔と高頻度の運行となっている。

 普通列車の運行が中心だが、一部時間では急行列車、朝には快速急行の運行もある。


特急列車


 過去には国鉄からの大阪名古屋から乗り入れ列車が運転されていたこともあり、特に名古屋からは名古屋鉄道(名鉄)キハ8000系北アルプス」が乗り入れるなど多様ぶりを見せたが、国鉄がJRになってから大阪方面発着の列車において一時復活したものの(スーパー雷鳥立山・宇奈月など)、現在ではすべて取りやめとなっている。


富山軌道線・富山港線

市内線限定運用

  • 1系統:南富山駅前〜中町〜富山駅
  • 2系統:南富山駅前〜中町〜富山駅〜丸の内〜富山大学前
  • 3系統:「環状線」、富山駅→丸の内→中町→富山駅

日中、南富山駅前〜中町間は5分間隔。うち半数が1系統、1時間に1本が4系統、残りが2系統の列車である。丸の内〜富山大学前間は10分間隔で、1時間に1本が5系統、残りが2系統の列車になる。

環状線の列車は運行間隔が変わり、日中は平日15分間隔/土・休日10分間隔で運転される。うち30分に1本が6系統、残りが3系統。


岩瀬浜方面乗り入れ

  • 4系統:南富山駅前〜中町〜富山駅〜岩瀬浜
  • 5系統:富山大学前〜丸の内〜富山駅〜岩瀬浜
  • 6系統:「環状線」、岩瀬浜→富山駅→丸の内→中町→富山駅→岩瀬浜

日中は富山駅〜岩瀬浜間が15分間隔となり、そのうち半数が6系統の列車となる。4〜6系統には低床車のみが運用入りし、デ7000形・デ8000形は使用されない。

越中中島・城川原までの区間列車の設定もある。


車両

 自社車両も存在するが、鉄道線では他大手私鉄の中古車両が増えている。軌道線では新車導入に積極的である。

 鉄道線の車両の形式は5桁となっているが、これは最初の3桁がモーターの出力を表しており、後ろの2桁が車両としての形式となっているためである。例えば14760形は「モーターの出力が147馬力、車両形式は60形」という具合である。

(10030形は当初は営団3000系の発生品のFS510台車を履いていたが、後に大半が16010形と同じJRからの発生品のDT32台車に交換されたが、形式の変更は行われていない)。


現有車両

鉄道線


軌道線


過去の車両

Pixiv上に作品があるものを掲載する。

鉄道線

  • 14710形:元名鉄3800系ツリカケ駆動。1993年に全廃。
  • 14750形:自社発注車で、単行運転も可能であった。ツリカケ駆動。1996年に全廃。
  • 10020形:自社発注車で、日車ロマンスカーと言われるグループの1形式であったが、2020年に全廃された。ワンマン化改造は受けず、晩年は朝夕ラッシュ時のみに運用された。
  • 14720形:自社発注車で、日車ロマンスカーと言われるグループの1形式であったが、2020年に全廃された。ワンマン化改造を受けていたため、晩年まで幅広く運用に就いた。

軌道線

  • 3530形:晩年が1両が在籍し、除雪機関車となっていたが、2008年に全廃。
  • デ5010形:富山地方鉄道では1980年に全廃となったが、万葉線では除雪機械として2012年まで使用された。

作品のない車両

クハ90

国鉄72系に類似した両開き3ドアのノーシル・ノーヘッダーの車体を備えた車両で、1962年に2両が製造された。在来の間接非自動制御の電動車と組んで使用されたが、14710形の導入により余剰となり、1971年にわずか車齢9年で全車両が廃車された。


バス

富山県東部のほぼ全域で路線バスを運行しているほか、高速バスや貸切バス事業も行っている。


長らく三菱ふそうUDトラックス日野自動車の車両を新車で導入してきたが、路線バスに関しては1998年以降は大都市圏のバス会社(特に高速バスの共同運行相手である西武バス)から購入することが多くなっている。


地元に三菱ふそう指定コーチビルダーの呉羽自動車工業(→新呉羽自動車工業→三菱自動車バス製造→三菱ふそうバス製造)があるため、ふそうバスは呉羽自動車工業の車体しか採用しなかったが、日野のバスに呉羽自動車工業の車体もあった。

なお、UDトラックスに関しては富士重工業西日本車体工業の車体を採用していたが、富士重工の車体に関しては日野のバスにも採用したことがある。


富山と金沢を結ぶ高速バスを北鉄バスと共同で運行しているが、むろん地鉄は三菱ふそう・三菱ふそうバス製造の車体、北鉄バスは日野・Jバスの車体のバスを走らせている。


萌えキャラ

富山地方鉄道には、公式非公式共に広報用萌えキャラは存在しないが、定期券のポスターにそれっぽいキャラが存在するらしい(参考)。


関連タグ

私鉄 中小私鉄 路面電車 LRV

富山県 富山市 宇奈月温泉 立山

西武鉄道 レッドアロー 京阪電車 京阪特急 東京急行電鉄

あいの風とやま鉄道 富山ライトレール



外部リンク

公式サイト

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