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SMILE(ONEPIECE)の編集履歴

2022-01-23 23:22:56 バージョン

SMILE(ONEPIECE)

すまいる

少年漫画「ONEPIECE」に登場するアイテム。

ドフラミンゴ「『人身売買』なんてもう古いんだよバーカ…!! 時代は『スマイル』さ」


概要

シーザー・クラウンが研究の末に開発したとされる「人造悪魔の実」

オリジナルと同じように食したものに異質な能力を発現させる作用を持つが、SMILEの能力者は「〇〇の実(モデル△△)」ではなく「(動物名)のSMILE」と表現される。


ドレスローザ地下にはこのSMILEを量産するための工場が建造され、シーザーがパンクハザードにて秘密裏に製造していた薬品「SAD(エスエーディー)」を流し込んだリンゴのような果樹に吸収させ、騙して協力させたトンタッタ族にそれを育てさせることで栽培・量産させていた。

トンタッタ族の面々曰く「とても不自然な果実」らしく、あらゆる植物を育てられる栽培能力を持つ彼らが育てて実際に使えるようなものは全体収穫量の10分の1以下しか採れなかったという。

完成したSMILEは裏ルートにて売買され、最大の得意先である百獣海賊団はこれによって500人を超える能力者の獲得に至っている。


しかし、麦わらの一味ハートの海賊団(というよりトラファルガー・ロー一人)の活躍によって唯一SADを製造できるシーザーを拉致、パンクハザードのSAD製造室もドレスローザのSMILE工場も完全に破壊され、取引を主立って企てていたドンキホーテ・ドフラミンゴファミリー諸共海軍逮捕されたため、生産と流通は完全に停止してしまった。


裏社会ではSMILEの取引の停止に怒り、その原因となったルフィたちを激しく憎む者が多数現れた。中にはドレスローザ近海まで船団を率いて現れた者もいたものの、彼らはたまたま居合わせたイッショウによって全滅させられた。


オリジナルとの違い

オリジナルの悪魔の実が唐草模様を描いているのに対し、SMILEの果実は無数の二重丸のような模様がついたリンゴ、といったところ。

おこぼれ町の住人が「なんてうまいリンゴだ!!」と絶賛しながら食べていた辺り味もリンゴのそれに近いと思われる。

また、食べた者はカナヅチになるという弱点もオリジナルと同様だが、それ以外にも複数のリスクを伴う。


リスクその1

「能力を意のままに扱うことができない」

SMILEの能力者は、オリジナルの動物系悪魔の実の能力者と違い、体の一部分を何らかの動物の姿に変身させる事ができる反面、その全身を特定の動物の姿に変身させる事はできない。また、変身させられる部位は個人によって異なる上、どの部位に変身させられるかはランダムらしい。

そのため腕が羊の角になったり、下半身だけが草食獣のそれであったり、ひどいときには動物の体に人間のボディが生えてるような格好だったりと、最早能力者であることを差し引いても異形且つ異質で、そもそも外見から見ても能力者」というより「キメラ」という表現の方が正しいかもしれない。

また、火を吐くライオンという絶対に普通の動物なら持ち得ない性質を持ったものも確認されている(現状該当者はホールデムのみだがこの先さらに登場する可能性はある)。

 

もっとも、これはオリジナルの動物系悪魔の実の一部にも見られる性質。

そもそもが普通の動物ではない幻獣種はともかくとして、ヘビヘビの実モデルキングコブラは自ら発火でき、ウシウシの実モデル麒麟はキリンのくせに亀のように首を押し込めることが可能(しかもそのぶん手足が伸びる)という奇妙な特性を持つ。


能力者の中には常時変身している者も見られるが、変身を解けば不都合を回避できるはずなのにそれをしようとさえしない点を見ると、変身したまま普通の姿に戻れない者もいる可能性がある

おまけに動物の頭部が現れるものはその頭部が能力者本人とは異なる意志を持っており、そのせいで能力者本人に動物側が反逆したり、勝手な行動を取ったりすることもある

ホールデムは腹の「噛次郎」に股間を殴られドボンは下半身が下顎と一体化しているカバが勝手に口を閉じてその中の上半身が入り込むせいで会話もままならない始末である。


このような性質が前述のリスクの一環を指しているとすればオリジナルの悪魔の実よりはるかにギャンブル性が強い代物といえ、SMILEの能力者は普通の悪魔の実の能力者以上に人間を辞めているようにしか見えない。

お玉の能力で作ったダンゴ(お玉によれば「人間に効果を発揮した事は無い」)が通用してしまうなど、本当に「人間」として認められるのか怪しい描写さえ見られる。

なお、任意で変身させられる部分はまだら状の模様に覆われているのも特徴である。


リスクその2

「食べても必ず能力が得られるわけではない」

悪魔の実の力を人工的に再現・量産したと言えど、それは決して完全ではないため、能力を発現するのはせいぜい10人に1人

さらにハズレだろうと悪魔の実を食べた事に変わりはないので他の実を口にすることもできない(もし食べた場合(極めて特殊な例外を除き)自身の能力同士が体内で喧嘩を始め、最終的に全身が木っ端微塵に破裂し爆死する)為チャンスはそれきり。つまり、SMILEは全収穫量の1%しか本来の用途を満たせないのだ

割に合わない商売にも思えるが、彼らの事なのでいくらでも口実は作れるだろうし、トンタッタ族の人件費(実質奴隷なのでゼロ同然)や食費も常人よりはるかに少なくて済むのは間違いない。

そして本来のルートなら悪魔の実は1個1億ベリーを下らないレートで取引されることもあってドフラミンゴとシーザーはボロ儲けしていた。


リスクその3

「能力を得られなかった場合、笑顔以外を失う」

一番のリスクがこれ。

能力者になれない者は「笑顔以外の表情を失い、どんなに憤っても悲しくても爆笑することしかできない」という副作用に死ぬまで苦しめられる。この副作用こそが「SMILE」という名の由来であり、原料である「SAD」は偶然か故意か「悲しみ」を表す単語である。この副作用は既に食され効力が食べた者に移った後も消えない。

つまり、「たとえ食べたとしても能力を得られる確率は低く、得られなければデメリットだけを一生負う羽目になる」のである。

百獣海賊団と協力関係にあるオロチはこれを利用し、圧政と土地の汚染に咽び泣くおこぼれ町(えびす町)の住人に、SMILEの食べ残しを支給される食料に混ぜ込み笑顔以外の表情を奪った(汚染のせいで安全な食料に乏しく飢えていた住民はリスクにうすうす気づいても食べずにはいられなかったという)。

不幸が起ころうともそれを表情に出せないため、日和はこれを地獄と言わずして何というかと訴えている。


作中で登場したSMILE能力者

以下、特に言及がない場合は百獣海賊団所属。

メンバーの多くはトランプゲームに関する名前が付けられている。


ジャック軍

名前階級動物名発現箇所
シープスヘッド真打ち両腕が角、髪が羊毛風になる(任意発現型)
ホールデム真打ちライオン腹に頭部・前足、尻に尻尾
スピード真打ち耳、下半身(ケンタウロス型)
バットマン兵卒蝙蝠耳、下半身が蝙蝠の体(尻尾が生えて足の間に皮膜、足の外側に翼)
ガゼルマン兵卒ガゼル
マウスマン兵卒耳、後頭部
スネークマン兵卒ヘソから上半身
シープスヘッドの部下兵卒左手が頭部(任意発現型)

この他に腕が蟹の鋏、類人猿の腕、ハリセンボンのように棘状となっている者、胸部がウサギの頭部となっている者、右腕、左腕それぞれが蛇(後者はコブラ)に任意変身できる者も登場している。


クイーン軍

名前階級動物名発現箇所
ババヌキ真打ち「囚人採掘所看守長」胸に頭部
ドボン真打ち「囚人採掘所副看守長」カバ下半身が直接頭部の後ろから生えているカバの口の中から人間の上半身が生えて人間の足が下顎の下から生えている。顔もカバに似ている
ソリティア真打ち「囚人採掘所副看守長」腕が6本、尻尾
クラブマン(名前はアニメより)囚人採掘所の錠の鍵番手が鋏、足が6本、目が本物と同じ形(目の上の部分はへこむ形になっている)
ダイフゴー真打ち「囚人採掘所副看守長」足が6本、髪が尾の形
アルパカマン囚人採掘所看守アルパカ首から上
マジロマン囚人採掘所看守アルマジロ背中に全身が張り付いている、二の腕にも甲羅板らしきものが並んでいる

他アニメオリジナルで熊の能力を(熊の体に口の中に人間の顔)発現したベアマンが登場している


それ以外

名前階級動物名発現箇所
さらへび先生オロチカイドウの部下首が蛇のように伸縮自在で、蛇のような舌と牙を持つ
バオファン真打ちムササビ尻尾以外は未確認
ハムレット真打ちキリン顔のないキリンにハムレット本人が背中からドッキングしたような格好。また頭にはキリンの耳と角がついている
フォートリックス真打ちニワトリほぼ全身。というより後ろ向きのニワトリの尻から顔と腕が出ているような格好
ブリスコラ真打ちゴリラ左腕からゴリラの上半身が出ている


ベガパンクの人造悪魔の実

シーザーがSMILEを完成させる前にベガパンクが試作品として作り出した人造悪魔の実。失敗作であったらしく、ガラスケースの中に密閉されて保管されていたが、空腹に耐えかねたモモの助がケースを割って盗み食いしてしまった。


前述したように「失敗作」という話であったはずだが、これを食べたモモの助はしっかり動物系能力者らしい力(しかも明らかに『幻獣種』)を獲得している。

また、能力を上手く制御できてはいないものの完全な人型と獣型の姿に変身する事ができており、自覚こそないものの獣型であれば幻獣種らしい能力を行使する事もできている。そしてやっぱりカナヅチ。人獣型への変身は出来ないようだが、この点でもSMILEの「人間と動物の中間の姿にしかなれない」点と正反対である(ただしこれが実の欠陥なのかモモの助自身の問題なのかは不明)。

以上のように明らかにSMILEよりもオリジナルの悪魔の実に近い性質を発揮しているのである


最初の変身時幻覚に駆られて錯乱する描写があったものの実は今のところどのような点から「失敗」と判断されたのかについての言及は無い。そもそも、ベガパンク自身が失敗作と断じたのか、それともシーザーが勝手に失敗作と言っているのかは不明。

前者の場合は、「一般には成功作とも言える成果であっても、ベガパンクの求める成果には届かなかった」と言う所だろうか。後者の場合は、ベガパンクを目の敵にしているシーザーがその出来栄えや効力に邪な考えを抱いて「失敗」と断じていただけという可能性もある。

もしくはこの人造悪魔の実から抽出されたデータが「SAD」の製造に利用されていたらしいので、誰も手出しできないようにするために「失敗作」と伝え、ガラスケースに入れて管理していたのかもしれない。


いずれにせよ、現在ではその詳細については不明である。


関連項目

悪魔の実 動物系 百獣海賊団


キリンライアンの角…ある意味SMILEの亜種と呼べるアイテム。


マポマポの実…他作品に登場した人造悪魔の実。味は悪くない、食べた者の精神に異常をきたす点がSMILEと共通しているが、見た目及び能力は超人系であるゴムゴムの実とほぼ同一。また、数日で元に戻る。

リオネル…強制的に笑顔にする飲料。SMILEと違って笑顔は一時的なものであるが、もう1つの効果がSMILEとは別の意味で有害となっている。

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