コメント
智也
2024-05-25 19:49:13
確かに嘗てのエンデヴァーは決定的な毒親(加害者)の立場でした。しかし、彼がそのように歪んでしまったのはオールマイトに対する彼自身の僻みなどもあったのですが、「学生時代に正義感に溢れた父親が犯罪者から人を助けようとして犬死にした」という悲惨極まりないバックボーンがあります。炎司が個性婚やDV、焦凍に対する過剰な英才教育などの暴挙に至ったのも、前途した過去や後に燈矢を失ってしまった悲劇などに起因する幾つもの複雑な感情が渦巻いていたからです(ましてや炎司以外の轟家のメンバーも彼に匹敵する程の自責の念を感じていることから、元凶ではあっても全面的に彼が悪いのではない事が見て取れます)。「悲惨な過去があっても許されざることをしたのは事実、それでも自業自得なので悲劇のヒーローには相応しくない」と言う人もいるでしょう。荼毘の台詞を借りて来れば「(どんなに改心・後悔・反省しても、やったことの)過去(=事実)は消えない」。エンデヴァーは恐らく荼毘が正体を明かす前からこのことを自覚し誰よりも重く受け止めており、このことは嘗て緑谷を虐めていた爆豪や不可抗力とは言えAFOに内通していた青山にも同じ事が言えます。それでも、(ましてや不安と混沌が渦巻く荒れ果てた現在の超人社会に於いて)国や人々を支えるヒーローとしての責務から逃げる事は許されません。(残当・自業自得であれ)自分がどれ程辛い現実に晒されようと、人々が自分を受け入れなくても、正義のヒーローである彼等は平和への光明を見出だそうと必死で抗い、戦い続けています。そうした意味でも、自分はエンデヴァーは「悲劇のヒーロー」に相応しいキャラクターだと考えます。(2024-5/19-23:55への返答)