概要
紡の先島光達へ親切も、ちさきにとっては望まないものであり、当初はあまり良い関係とは言えなかった。
しかしふとしたことでちさきの光への想いを知った紡が、彼女の『ウミウシ』になったことが切欠となり、紆余曲折を経て、互いに笑みを交わせるほど打ち解けていく。
そしておふねひきの事件のあと、光達が消え地上に独りきりになったちさきは木原家に身を寄せるようになり、二人は5年の歳月を一緒に過ごしていくことになる。
ネタバレ(第2部での2人)
紡は都会で海洋学を専攻する大学生、ちさきは看護学校の学生としてそれぞれの道を歩みながらも、5年前の少しばかりぎこちなさのあった頃とは違い、祖父の勇ともども家族同然の間柄になっている。お互い『あんた』『紡くん』だった呼び方も『ちさき』『紡』と呼び捨てになり、巴日に向けて海を調査中の紡に甲斐甲斐しく世話を焼くちさきの姿を見た研究室の教授・三橋からは『本当に何もないのか』などと勘繰られたりしてる(紡本人はちさきの光への想いを知っていることもあり、キッパリ否定しているのだが……)