概要
少女漫画雑誌『りぼん』(集英社)にて、1985年12月号から1989年5月号にかけて連載された。全42話。単行本はりぼんマスコットコミックス全10巻、集英社文庫版全6巻。
連載当時りぼんで人気No.1の座を誇る看板作品であった。
キャッチフレーズは「200万乙女のバイブル」→「250万乙女の聖書(バイブル)」。
数字は当時のりぼんの公称部数。同誌の部数が増加したのはこの漫画の影響が大きいと言われている。
あらすじ
沢渡香澄は、幼い頃にすすき野原で出会った男の子から「星のかけら」という石をもらう。香澄はその石をいつも持ち歩き、男の子との思い出を大切にしていた。
やがて中学生になった香澄には真理子と沙樹という親友ができる。ある日、香澄は弓道場で出会った男の子に好感を抱くが、それは真理子が思いを寄せる久住智史だった。落胆しつつも諦めようとする香澄。しかしあるきっかけから久住と香澄は挨拶を交わす仲になり、やがて真理子、沙樹、久住の親友である白石司を交えて5人は親しい友人となっていった。
香澄は、久住と親しくなるにつれて自分の好意を自覚していき、困惑する。真理子にも沙樹にも打ち明けられず、もどかしい日々を過ごしていくが……。
主な登場人物
沢渡香澄
主人公。連載開始時は中学2年生。
真面目で優等生的な性格。優しいが、何かと考えすぎてしまい肝心な事ほど口に出せないタイプ。ややおっちょこちょい。
親友の真理子、沙樹と共に料理研究会を作って活動している。
初恋の相手は小学生の時に蛍狩りで出会った「すすき野原の男の子」。
久住智史
香澄と同じ中学の弓道部に所属する少年。
母を早くに亡くし、父と2人暮らし。
成績優秀で、運動神経も顔もいい上に家事万能というスーパー中学生。所帯じみた中高生らしからぬセリフや要望が多い。
森下真理子
香澄・沙樹の親友。久住に片思いしている。
女の子らしい性格で、恋愛に関しては内気で奥手。一途な反面、やや自己中心的で幼いところがある。
泉沙樹
香澄・真理子の親友。三人の中では一番のしっかり者。自分のことを頑固で可愛いげのない女と思っており、女性らしさへのコンプレックスが強い。
香澄と久住が思いを寄せ合っている事に気づくが、香澄・真理子どちらも大切に思っており言い出せないでいる。
白石司
沙樹の幼馴染。久住とは同じ弓道部に所属しており仲が良い。
ルックスがよく、非常にモテるが、特定の彼女はつくらず女の子にちやほやされるのを楽しんでいる。
自信過剰なほどポジティブな言動をとっているが、実は小学生のときに沙樹からフラれたことがトラウマになっており、本命の相手に対してはうまく立ち回れない。
余談
…まさか2011年にもなってこんな形でネタになるとは思わなかったよ。
関連タグ
中央快速線:線内の駅名が連載後半から登場したキャラクターの姓の元ネタになっている。