セグウェイとは、動力を持つ二輪車の一つ。
概要
2000年代初期に、「ジンジャー」のコードネームで開発された未来の乗り物。
運転者が体重を移動することで操作し、モーターと、ジャイロやセンサーを通じたコンピュータ管制による半自動運転によって動く。海外から搬入された当初は各メディアで大きな話題を呼んだが、保安基準を満たせなかったことと一台あたり約80万円という高価格から日本ではあまり普及しなかった。
形状
ホッピングに車輪を付けたようなシンプルかつコンパクトな外見をしており、並行して並んだ車輪の間に足場がある。ホッピングのような外見と、それが乗り物という点ゆえに見た目のインパクトは絶大である。本体から上に伸びているハンドルバーには、アクセルもブレーキも付いていない。
走行
足場に乗って体を前に傾けることで、機体がその傾きを察知して自動発進し、走行する。走行速度は約5km/h~20km/h。ただし「体の傾きを感知して走行する」という原理上、急ブレーキ・急発進は苦手である。
走行原理
倒立振子(とうりつしんし)とよばれるもので、上の重りを倒さないように車台を加速して制御するもの。要は手の上に箒を立てて乗せて倒さないようにバランスをとるあれと同じ原理。
ラインナップ
走る場所に応じたものと、(人が乗るためではない)機能部品としてのものがある。
基本モデル
室内および整地された場所用。警備・工場・物流・園内業務向け。
不整地用
タイヤがオフロード用になっている。森林ツアーなどの用途向け。
芝生用
芝生の上を走りやすく、かつ芝生をいためないように幅が広く空気圧の低いタイヤを装備している。主にゴルフ場向けのモデル。
自立制御ロボット用モジュール
走行部分だけのものであり、コンピュータとの接続・通信用インターフェースを備えている。自立制御ロボットの機能部品として販売されている。
余談
マイコン制御の学習用に外見は似ても似つかないものの、似たような構造を持つものもあり、またマイコン制御の学習ネタとして取り上げられることがある。さらに、技術面に長けた人の中には工業技術ネタとしてセグウェイもどき("Balancing Scooter"や"DIY Segway"とよばれる)を造る人もいる。
(工業技術ネタとしての)セグウェイもどきの例
外部リンク
Segway Inc.(英語) セグウェイジャパン(国内総販売代理店 法人のみ購入可)