栃木県の東武鉄道日光線の終点新藤原駅から福島県南会津郡南会津町の会津鉄道会津高原尾瀬口駅を結ぶ会津鬼怒川線を運営する鉄道会社である。ここでは会津鬼怒川線について記述する。
川治湯元駅から北の区間は人家がほとんど存在しない区間を走る。そのため利用客の殆どは定期外旅客(観光などで乗車する旅客)である。
総延長30.7kmのほとんどがトンネルあるいは鉄橋、高架橋で構成されており各駅停車でも所要時間はおよそ35分と平地の鉄道と大差ない。
車両
自社では東武鉄道6050系の同型車(見た目は全く同じ)を所有している他、東武鉄道、会津鉄道から多彩な車両が乗り入れる。
- 東武鉄道634形スカイツリートレイン
スカイツリートレイン南会津号として入線する。会津田島から北千住までを走破する。
- 東武鉄道300系・350系
夜行列車尾瀬夜行2355とスノーパルとして入線する。
- 会津鉄道AT700・750形
快速AIZUマウントエクスプレスとして入線する。東武日光・鬼怒川温泉とJR会津若松までを結ぶ。
- 会津鉄道トロッコ列車湯めぐり号
AT103・AT351・AT401の3両で構成される列車。前から順にお座敷車・トロッコ車両・展望車両である。
過去に入線した車両
- 東武鉄道8000系・5050系・3070系
行楽客があまりにも殺到しすぎて車両が足りなくなり止むを得ず駆りだされた。浅草から会津までの170km以上をロングシートで移動するのは観光客には不評でしかも8000系には発電ブレーキもないため、運転士からの評判も悪かった。
- 会津鉄道キハ8500系
キハ8500系と聞いてピンと来る方はいるだろう。そう、元名鉄キハ8500系である。AIZUマウントエクスプレス号として野岩鉄道線に乗り入れていたが現在は引退している。
諸々話
- 新藤原駅の標高は425.3m、会津高原尾瀬口駅の標高は722.5m。駅として最も高い場所にあるのは男鹿高原駅で標高およそ765m。
- 路線建設を行ったのは鉄道建設公団である。元々国鉄の路線として開業する予定だったのだ。