一般人でも買える「世界最強の拳銃」。
反動が桁外れにキツく、日本のライトな銃オタの間や漫画アニメなどの
フィクション作品では「ネタ銃」扱いされることが多い。
概要
2000年代に入り米国資本が返り咲いたS&W社が、
近年の経営失敗によるイメージの低下を挽回すべく、
嘗ての傑作M29の再来を目指し、弾薬メーカーである
COR-BON社とタッグを組み、.454カスールをベンチマークとし、
米国内の大口径オタクの意見を参考にしつつ開発された。
設計に3DCADを大々的に取り入れたため、開発開始からわずかな期間で完成されている。
超重量弾発射の反作用を自動装填機構などで多少なりとも吸収することがない故に
反動はデザートイーグル等の比ではなく、手の大きい人がしっかりと握っていても
制御が難しいと言われる。
マグナム弾薬を利用する銃器では必ず「骨折する、関節が外れる」などの噂が噴出するが、
実態はリコイルによる痙攣等の後遺症や反動による銃の動きで
指にサムピースが当たる、エッジで指を切る、親指付け根の皮が剥けるなどであり、
PL法絡みの訴訟が多いアメリカで射手が骨折脱臼する銃が量産品として流通し、
まして大ヒットすることはない。いわば都市伝説である。
6インチモデルのマズルブレーキは派手に火を噴くものの、銃に見合っていない形状もあり、あまり役に立ってはいなかった。(ないよりマシ程度)
パフォーマンスセンター(S&Wのカスタム部門)のモデルや2004年末に発表された3+1インチ(3インチ銃身と1インチマズルブレーキ)モデルからマズルブレーキに改良が加えられている。
このマズルブレーキは下手な市販カスタムパーツよりも効果が高いと言うことが
銃器専門誌の実験(Gun誌/2005/4月号)で明らかになっており、
マズルブレーキを外した状態で撃つ場合、素人であれば射手の額に銃身が打ち当たるほどの
反動が射手を襲うことになる。
社外品として交換用の大型マズルブレーキも販売されているが、効果の程は不明。
拳銃にしては非常に重く大型な部類に入り、8インチモデルに関しては
バレルが大きいので携行性に欠けるが、3+1インチモデルの出現によって
実猟における携行性は大幅に向上しており、
狩猟用サイドアームとしては最高峰のパワーを持つ。
2-3/4インチ銃身を持つM500ESも登場している。
最近では大きさを逆手に取り、銃身に反動制御目的のスリングを付属させ、
実猟におけるメインアームとしての実用性を向上した物が人気を博している。
最近の銃の流行に外れず、キーロック機構が備え付けられており、ロック側に廻すことでハンマーといった動作部分の作動が固定されて発砲ができなくなる。
ロック時にはハンマー側面にインジケータが飛び出すので、使用可能かどうかはすぐわかるようになっている。
同じXフレームを使用したモデルとして.45口径のM460XVRが登場している。
.460S&W MAGを使用し、弾頭重量を軽くして高初速(13グラムの弾で初速は700m/sとAK47の7.62mmx39弾並み)を実現している。
ちなみにモデル名はXtreme Velocity Revolverを意味する。
緒元(M500 8-3/8in)
全長 | 381㎜ |
---|---|
銃身長 | 213㎜(8 3/8inch) |
重量 | 2kg |
口径 | .50口径(.500S&W) |
装弾数 | 5発 |
.500S&Wマグナム弾
S&WとCOR-BON社が.454カスールと.500ラインバーを参考に、
拳銃のプラットホームギリギリの枠内で設計されている。
数値上、M500で発射する限り.454カスールとさして変わらないと言う意見もあるが、
口径と弾頭重量が大きい分、破壊力の面では大きなアドバンテージがある。
弾頭重量を大幅に増すことでさらにパワーを重視した弾も登場している。
弾薬がフラットノーズであることを生かして最近ではレバーアクションライフル等の
カービン向け弾薬として用いる例が増えており、近似するパワーの.308winや
12GAスラッグ弾薬よりもマイルドなリコイルで発射できると言う側面から、
好むシューターも増えている。
以後の弾薬開発への影響
ある意味拳銃弾薬での実用最終到達点に達し、
射撃において気軽に撃てないレベルの苦痛が伴うことが判明したため、
撃ちやすい大口径・大威力弾薬の開発競争という新たな局面を生み出している。
2005年に生まれた.500 Wyoming Expressなどはその代表格と言え、
威力と操作性を有る程度両立して、人気を博している。
登場作品
・バイオハザード5(B.O.W.とかゴミみたいに感じるくらいに活躍)
・あそびにいくヨ!(パフォーマンスセンターカスタム)
他にもあれば追記希望