概要
日本テレビ系列のバラエティ番組「THE突破ファイル」で放送されるコーナー。
様々な場所でアルバイトするネガティブ男・草薙とその後輩が事件(強盗)・事故(火災やがけ崩れ、子供が溺れるなど)に巻き込まれるも、草薙のバイトや過去の技能、時には自らの体を活かした発想で解決するドラマ。
当初は単発ドラマで終わらせる予定だったが、人気が高さからシリーズに昇格。その為にパイロット版では仮名表記だった名称が「草薙」に統一、同時に彼の相方宮下もチョイ役に出演するようになった。
2022年5月19日放送の2時間SPでは人気企画である「突破交番」とコラボ(そのため草薙が後述の逆切れネタをするためか、EXITの兼近がイケメン枠も兼任しており、後輩枠は別の人がする回が多い)を行い、以降はドラマコラボも行われた(ただし警察や探偵もの中心の突破交番に対して、こちらは学園もの)。
登場人物
主人公。
様々な種類のアルバイトをして回っているが、特に思考力や体力が秀でているわけでもなく、精神も貧弱で悪い方向で正直。
後輩の純粋なアドバイス、顧客たちのクレームなどを皮肉と受け取ってしまい「黙れイケメン!」と持論を展開・一蹴するのがお約束(尚、持論の中には草薙自身の実体験もある模様)。自分に共感し擁護してくれる発言にさえ噛み付いており、そのネガティブさは筋金入り。
その容姿・性格故に周囲からの扱いは雑で子供から笑われ者にされ、宮下からはパワハラじみた言動を毎回受けている。
女性に対しては苦手意識を持っている模様で、荷物を一緒に運ぶ時に意識してしまったり、話しかけられると固まって頷くだけになったりする。
基本的に少々距離を置きたい人間であるが、事件・事故に出くわすと恐怖で固まってしまう(その影響か、近年では彼の過去の写真が走馬燈のように流れる)ものの、窮地で突破方法を思いつき、一か八かの賭けに出て成功、解決に導く、いざとなると化けるタイプ。
こんな自分に優しくしてくれた人々の危機に奮起する場面もあり、そんな時は体を張った命懸けの突破方法もいとわない。
少し前までバイクに乗ってよく1人旅をしていた時期があり、その経験から子供が海で溺れた時にこれを活かした突破方法(タイヤの中にあったチューブを取り出し、空気入れの空気を入れ即席の浮き袋を作った)を思いついたエピソードがある。
「少年時代にボーイスカウトをやっていた」発言もあり、ロープテクニックを活かした意外な特技を発揮する場面も(そのためか、近年あった男塾方式のボケ回答が多く、後に富澤からロープを振り回すボケ回答を見せる)。
ただし、細かい設定は放送回によって微妙に変わっており、例えば自動車を運転している回もあれば運転免許を持っていない設定の回、更に港から転落したトラック事故で沈没寸前の運転手を助ける突破手段(=乗っていた漁船をトラックの隅を押さえつける支えにし、フロントガラスを破壊後に運転手を助け出した)を実行した回では船舶免許を持っているなど、経歴や過去設定は一貫しているわけではない。
また過去のシリーズでの経験を活かすような場面も基本的にないため、実質としては毎回演者と性格設定が共通した別人とも取れる(ただし、2024年12月5日の放送では、同年1月4日で行った突破方法を「前にやった」として提案・実行しようとするなど、エピソードによっては同一人物扱いもある模様)。
尚、リアルでは兼近やタイムマシーン3号山本から「勇気を貰える」「違いか分からないから上手」と認めており、女性ゲストから「かわいい」「応援したい」、富澤が今回の発言で自分の立ち位置をチョウチンアンコウと例えた様子(とイメージイラスト)から「『草薙チョウチンアンコウ』、あのままトッパーマンシールにできる」と発言し内村から「できますよね」と褒められており、かなり人気が高い(尚、コンビニ回で子供がトッパーマンシールを買いに来た時、唯一客に並んでないところ聞くと「『彼から買うとダテ兵ばっかり当たるジンクス』がある」と返され、実際に後輩枠が買った時にはトミー大将軍やカネチープリンスが当たるオチがあった)。
その一方で錦鯉の渡辺からは「何でこんな奴が面接段階で落ちないんだ?」と酷評される場面もある。
主なアルバイト一覧
引越業、運送業、漁師、結婚式場のホールスタッフ、コンビニやスーパーの店員、ゴルフ場のキャディー、農業、ハウスクリーニング、郵便局員、山小屋での歩荷、移動販売店の売り手、定食屋の従業員、魚市場のスタッフ、ケーキ屋のクリスマスケーキの街頭販売、居酒屋の店員、キャンプ場のスタッフ、魚市場のピッキングスタッフ、ファミレスのウエイター、自動販売機のドリンク補充、喫茶店店員、食品デリバリーの宅配、河原の水質調査、キッチンカーのカレー販売、ライブ会場の警備スタッフ
- 後輩
草薙と一緒に働くイケメン枠。
演者は後述の女性ゲスト同様エピソードによって違うが、押田岳など特撮出演者や、岩本照などミュージシャン、アイドルが多い。業務をしっかりこなす努力家で、周囲からは信頼される。正反対な草薙に振り回されるも、優しくアドバイスを掛けたり一喝する等と信頼は厚く、根も優しい(傾向だが、童顔系列は優しい言動が、凛々しい系列は厳しかったり小馬鹿にする風な言動が多く、前述の「黙れイケメン!」と一喝されるとさすがに謝るのが恒例)。
事件・事故に対し勇敢に立ち向かうも、後一歩で失敗してしまうが、草薙の活躍に加勢(主に強盗関連では犯人を取り押さえる、事故のケースはサポート)し、終止符を打つ役目を果たすエピソードもある。先輩の草薙から皮肉をよくぶつけられるが、一件落着後、褒め讃えあったり補佐に感謝する等と相性は良い。
また近年では、イケメン枠は他のドラマや映画でのコラボのメインが当てる回が多く、この時は草薙と同じ若手芸人が演じる回も。
- ゲスト(ヒロイン)
当コーナーには必ず、ゲストとして女性のキャラクターが1人登場する。演者は回によって違うが、小高サラ等が多い。ポジションは家族、職場の同僚、草薙の顧客相手など、エピソードによって様々。
基本的に草薙を擁護する等、優しい性格。
- 宮下草薙・宮下兼史鷹
役柄は回によって違うが、店長など草薙のバイト先の上司や顧客などの役が多い。
優秀な人には誉め言葉を、足を引っ張る人には嫌味を掛けるあるいは凝りを生み出す言動を繰り返すと、典型的なパワハラ上司(尚、アイディアマンであり全くの無能ではないが、その思い付きで社員を振り回す側面もある)で、物事が起きた時はたま自身も考えるがすぐ諦めるパターンが多く、草薙の大活躍や彼への補佐を頼む場面を見て彼を見直すオチが多い。
その為、MCの内村や女性ゲスト達から批判を多々受けてしまう(もちろん「嫌味な演技が巧い」とする、称賛の意図も込められている)。
また、近年では嫌味キャラだけではなく、普通に草薙をねぎらったり、草薙を出すよう迫る暴漢と隠れる草薙の様子から状況を察して咄嗟に暴漢に嘘をついて草薙を庇うなど、優しさのある人物役での出演も増えている。
結婚式場編(宮下の役:花婿)で火災に巻き込まれ草薙と花嫁母子の3人が取り残された後、脱出が難しいと思い披露宴パーティ用のテーブルクロスをクッション代わりに使うアイディアを荒廃が思いつく方法を見せたり(結局、花嫁が高所恐怖症でこの目論見が外れ、最終的には式場の飾りに使うロープを使い、自ら支えるフックの役割になり花嫁母子を逃がし、草薙は前述のクロスを使った方法で飛び降りた)、魚市場編(宮下の役:集金担当の銀行員)で集金狙いの泥棒からバイクを奪い取った時には必死で班員の足にしがみ付き助けを呼ぶなど、一矢報いる場面も見せている。
一方で、極希にだが後述される2024年1月4日の放送や、同年12月5日の放送のように大惨事の原因になる場合もある。
- 兼近巡査(EXIT・兼近大樹)
2022年5月19日に放送された突破交番とのコラボで登場したおなじみの巡査。
非番中、偶然草薙達が務める「スーパーミヤシタ」に買い物に訪れており、そこに現れた覆面強盗犯を追い回す役目を務める。しかし、逃げている草薙たちと瞬間偶然鉢合わせになってしまい、草薙の思いついた兼近との機転(兼近が持っていた台車を動かしぶつけようとした時、犯人がジャンプしてよけた隙を突き、草薙が持っていたシャッターの柱をぶつけた)で犯人を捕縛。その後、共犯に対する後述の岡部の作戦をアシストした。
尚、この回では偶然2人が対面した時この時点で兼近は警察官と気づいておらず、草薙がいつもの後輩ポジションではなく兼近に対して、お約束の「黙れイケメン!」と一蹴したが、兼近はむしろイケメン呼びに喜ぶ反応を示し、予想外のマイペースぶりに「誰なんだよ、お前~!?」と草薙を困惑させた。
突破署の警察官達。
後半共犯マスク強盗に店員を人質に取られ逃走車と銃を渡すように要求されるが、岡部の機転で犯人に偽物の銃(モデルガン)を本物と思い込ませて渡し(岡部が試射する瞬間に隠れた兼近が爆竹を鳴らし銃声、松陰寺が警棒でガラスを割り弾痕を作り上げ、犯人に本物の銃と勘違いさせた)、銃を渡した隙を突き飛び込んだ。
スーパーミヤシタの取材にやってきたリポーター(りんたろー。)とスタッフ(ココリコ)。突破交番で以前にも登場している。
マスク強盗犯の一件では田中は犯人の1人を取り押さえる際にはガムテープを用意したり、遠藤はリアルタイム中継を見逃さず撮影を続け、DJりんは店長(今回における宮下ポジション)と逃げあっていた。そして最後にドラマを〆た時、テロップに『ココリコ結成30周年』とテロップが出ていた。
- 日下部みやび(山田杏奈)
2022年7月7に言放送の2時間SPに登場した日曜ドラマ『新・信長公記』の登場人物であり、本ドラマにおける女性ゲストポジション。
今回の草薙の仕事(移動販売店のかき氷屋。ちなみに宮下は業者の社長)で強盗犯に車(宮下の愛車)に人質にされ、ボンネットに捕まった草薙は追い回されてしまう。
同じく日曜ドラマ「真・信長後記」の登場人物で本ドラマにおける後輩ポジション(そのためか、本作の設定上に対して草薙は「黙れイケメン!」と一蹴してしまう)。
みやびの同級生で、彼女の誘拐と草薙の振り回され騒動に巻き込まれるが、草薙に彼が咄嗟に放った草薙剣の一見意味不明なアドバイスが草薙に勇気を与え、草薙の行った突破方法(フロントガラスを破壊して視界を封じた)で車外に出るも、尚も悪足搔きをした犯人を彼らが取り押さえ事件は解決した。
- 松山由衣(市川由衣)
日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』に登場する隣の音楽教室の先生。
かなりの大食いで今回のバイト先「海鮮居酒屋トッパ屋」の看板メニュー『海鮮タワー丼』を食べに来た。しかし、配線のホコリが原因で火災が起こり2階の子供達が脱出不可の状況になり、消防も時間になる危機を迎えてしまう。自力に救助に向かうが様々な状況で唯一端の部屋に避難できるも、後輩(福山翔大)が足を捻る等危機が続いたが、草薙が思いついた起死回生の策(草薙は居酒屋のテーブル代わりに使っていたビール瓶のケースに着目、これをかき集め逆さに積み上げて即席の階段を作り救出した)
- 高嶋商店社長(高嶋政宏)
2023年7月28日に登場した魚市場の社長。娘(小高サラ)と一緒に店を経営している。
家賃が滞納して契約を切られ勢いで宮下(ライバル魚屋二代目)を殴った飲食店の男が、刃渡り約60㎝のマグロ包丁を振り回す。そして草薙を脅して逃げようとするが、警備室の監視カメラ(尚、警備員役はハナコ・菊田)を見つけて追い詰めるが、追い込まれた男が車に乗り逃げようとする。
しかし草薙の機転(草薙はアルバイトで使ったターレーに目を着け、体当たりして車を止め足止めして他の人達もターレーに乗り、四方を囲み犯人を取り囲み取り押さえた)で事件は解決した。
尚、演じる高嶋氏はい近日公開の映画『キングダム』に出演しており、出演者3人(清野菜名、満島真之介、岡山天音)が回答者側として出ていた際、満島は「なにしてんですか!?」とツッコミしまくっていた。
2023.6年9月28日放送の5周年記念3週連続SP第1弾(豪華コラボゲストSP)で登場した映画『ゆとりですがなにか INTERNATIONAL』に登場するゆとり世代3人組(そのためか、草薙恒例の本作におけるイケメン役を兼任。尚、設定上では山路:小学校教員、坂間:酒造店経営、道上:現在11浪中のフリーター)。『ファミリーレストランTOPPA』でだべりあっていたが、突如刃物を持った銀行強盗に襲われる。最初はビール瓶で殴るが、直後現れた仲間(設定上2人組)の支援で状況不利だったが、犯人が起こり刺してきた時、草薙の咄嗟の機転(持っていた扇風機を盾代わりに使い刃物が刺さらないようにした)で取り押さえるのに成功した。
尚、メイキングではフリーな動きで全員失笑する場面も多く見えた。
- 石橋(石橋遼大・四千頭身)
今回における後輩ポジションである『ファミリーレストランTOPPA』の調理担当。
2024年1月4日に放送されたコラボ回にて、新ドラマ『となりのナースエイド』に出演する新人ナースエイド(桜庭)と少々人使いの荒い外科医(竜崎)で、今回におけるヒロイン枠は桜庭、イケメン枠は竜崎に当たり彼と同じく少々嫌味な外科医(宮下)に『黙れイケメン!(ただし発したのは自販機)』枠に当たる。
宮下を含めた3人が『突破大学病院』に勤めていたが、宮下が仕事中ちょっと目を離した隙に膝に置いていた足掛け毛布がストーブに当たり引火、おまけに危険薬物に当たったため大爆発が起き、更に草薙は心臓疾患を手術した女の子が足を痛め屋上に取り残されてしまい、階段も炎に包まれ脱出不可になってしまう。
とりあえず竜崎の電話越しの指示で、女の子の心臓は抑えるのには成功。
2人は脱出を図るが、非常階段は内側から鍵がかかって(病院やホテルは防犯上非常口は内鍵式で外から開かない)声も届かず、更に今回の舞台が大学病院のため道も複雑な上、煙の視界不良の影響で同じ道を行ったり来たりになってしまう。しかし、草薙が思いついた脱出方法(草薙は壁に手を置きか左右どちらの手に沿って進めば、時間がかかっても確実に脱出できる迷路の攻略法を使った)を使い脱出に成功した。
- 星野(パーパー・ほしのディスコ)
本作での草薙の後輩ポジション。次の現場に書類を置きに入った時火災に巻き込まれ、草薙を置いたままにしてしまった。
ドラマ「アクマゲーム」に出演するベンチャー企業の社長(間宮)とその友人(田中)。草薙ヒロインポジの小高、宮下が務める喫茶店「突破珈琲」に食べに来た時、突然2人組の強盗が現れ喫茶店の改修工事金をうばいだすが、小田が得意な話術で気を引き草薙が警察への連絡役に回し、そして隙を見て班員は抑えるが残り1人は逃走。しかし、草薙がとっさの機転(草薙は持っていた延長コードに目を着け、犯人の足元に投げ犯人を拘束させた=※狩猟用の投擲武器のボーラと同じ原理)を使いもう1人の班員を抑え捕縛に成功した。
尚、その時この2人に草薙恒例の『黙れイケメン!』と一喝した。
2024年12月5日のゲストであるアイドル。ライブ途中起きた事故で大火災が発生、草薙と後輩(増子敦貴)と一部メンバーが取り残されてしまう。地下駐車場に逃げ一酸化炭素で救助困難の状況下、草薙が思いついた起死回生法(草薙は地下駐車場にあった車のタイヤに注目、タイヤのバルブを外しを使い即席で空気を確保して救助隊を待った)を見せた。