概要
日本テレビ系列で放送されているバラエティ番組「THE突破ファイル」内の1コーナー。
近年家族を持った人が求める最高の買い物「マイホーム」。
しかし、近年のマイホームには狭い土地(狭小土地)を筆頭に予算、そして風呂やトイレ、収納や人が求めるプライベートルームなど、依頼者達による様々なリクエストが山ほどあった。
そんな夢のマイホームを実現させるため、様々なアイディアを生み出し夢を実現させる一級建築士の活躍を描く。
お笑い芸人のおいでやすこがの2人が主人公である一級建築士、2人の助手を水谷が務める。
依頼を受けた彼らが様々なアイデアを出し合って住宅の設計を完成させるが、依頼者からひとつだけ希望に合わない点の指摘を受け設計を再度見直し、その希望を実現した手法がクイズとして出題される、というのが基本的な構成となっている。
なお、毎回取り上げられる家は実在する家である。設計中に思いついたイメージはCGや模型で見せ、クイズ後にその家を実際に披露するため、回答者達も実際に家を建てる際の参考として称賛している。
狭小住宅の枷となる建ぺい率、容積率、旗竿地のような建築・不動産関係の専門用語が出てくるエピソードも多く、毎回解説が入る。
登場人物
- 古賀憲志郎(おいでやすこが・こがけん)
本作の主人公で本ドラマにおける突破役を務める「突破建築事務所」のデザインを担当する一級建築士。
突飛なアイデアを提案したり、依頼人に住宅への要望を包み隠さないよう促し安請け合いしては小田からのツッコミを受けている。
よく英語交じりの口調を見せ、一見すればドジな面が多く小田をよく振り回すが、アイディア力で狭小住宅の解決案を披露し、また新たな問題を見つけた際は素直に謝罪して時間を待って貰い、突破手段を見つけた際は『Its、AMAZING!!』を口にしながら突破手段を披露する。
- 小田芳久(おいでやすこが・おいでやす小田)
もう1人の主人公である「突破建築事務所」の経営者を務める一級建築士。
堅物な面が多く提案は堅実、相方の古賀に振り回されハチャメチャな依頼人や土地にたまらずツッコミを入れるが、人の夢を叶える思いは本物で時にアイディアを交換し合う良き相棒。毎回狭小土地を初めて見る度「せっまい土地ー!!」と発言するのがお約束(後述の出張の時は古賀が代弁)。
2022年5月19日の2時間SP以降はシアトル出張のため出てきておらず、『不在中に勝手な狭小案件に手を出すな』と古賀に念押しした。
なお古賀はその間確かに自分では狭小住宅の案件は事務所で受けている描写がなくリフォームなどを手がけているが、他の事務所の案件の助っ人依頼を引き受けるという抜け道で相変わらず狭小住宅に関わっている。
- 水谷穂乃香(水谷果穂)
「突破建築事務所」の秘書兼助手を務める女性建築士。主に案件の説明役として登場。後述の武田には苦手意識もあったらしく2024年6月13日回では休暇も兼ねて海外研修に行ってしまった。
- 武田信介(武田真治)
古賀の元先輩である「タケダ・デザイン・アーキテクツ」の経営者である一級建築士。2022年5月19日放送のゲストでの登場以降、小田不在回に出演する。
学校や工場など様々な大規模建築を手がけ数々の賞を取り、メディアから「建築界の申し子」と呼ばれている。しかし狭小住宅の設計は経験が少なく、度々古賀に協力を依頼する。
初登場での小田のシアトル出張中に『新大阪近くにあるショコラティエの店舗兼自宅、更に依頼人が飼っている猫3匹と一緒に住める、更に15階建てのマンションのため日光やプライベートに難がある自宅』、2回目(2022年9月29日)は足を骨折(プライベートで起きた。なお、本人から骨折しても出演希望していた)しながらも「駐車場3台分の川沿い狭小土地で予算1800万円(平均価格では約2500万が目安)以内、川が見える大きな窓や家全体の開放感、屋上や木のある庭や収納、寝室、作業部屋、駐車駐輪場で広いリビングとダイニングがある準防火地域(火事による延焼を防ぐべく、3階以上の高さの場合燃えにくい素材で建てなければならない。そのためコストも大きい)」などの難題狭小物件の協力を古賀に依頼し、その後も幾度も臨時にバディを組んでいる。
実績を鼻にかけ古賀にマウントを取ろうとしたり、狭小住宅設計の手柄を自分一人のもののように自慢するなど、割と大人げない面がある。そのくせ古賀や水谷を一方的にチームタケダの一員扱いしている調子のいい性格。
ただし設計そのものに対しては真面目であり、猫足のお風呂や猫の飛び出し、チョコレートの気温湿度管理をきっちり考えていたり、3階建てにスキップフロアを使い収納スペースを作ることを思いつき対応方法を教えるなど、元先輩だけあり古賀を的確にアシストするアドバイザーの面も見せる。
また幼い頃は狭苦しい家に住んでおり、そのため当初は狭小住宅を拒んでいたが、古賀との仕事から『狭小住宅故の想い』を知っており、「造った建物で人々を幸せにしたい」とする建築士としての気持ちは彼も本物である。
- 前田剛(前田公輝)
2023年8月24日に登場した古賀の前事務所の後輩であり今回における小田(バディ)ポジション。古賀が頼まれた別件狭小住宅の依頼のアイディアがまとまらず古賀の相談を受けに来た。
その依頼は「土地は約15坪の正方形に近い土地(過去の狭小物件と比べるとましな方)だが、家族のリクエストである屋上バルコニーを要望するが、『建築基準法』の北側斜線制限(都市計画法における様々な建物乱立防止のため定められたルールで日差しが差し込むようにするべく北側に斜線を置く)や道路斜線制限(道路における日当たりや風通しに関するルール)により屋上がほんの少ししか建造できない上、塔屋(屋上へ出る階段の出口に当たる所)で家族団欒も出来ないそしてそこから古賀恒例のリクエストを受けることになり最大問題だった塔屋を古賀が思いついたアイディア(塔屋を収納スペース兼用の階段とハッチを作り塔屋を無くさせ一家団欒スペースを確保した)を披露した。
- 中条あやか(中条あゆみ)
2024年1月4日に登場した建築雑誌編集者。自身も大の建築好きでよく建築の巨匠たちやイメージの建築物を思い浮かべ笑う癖がある。
- 福山絢香(福山絢水)
2024年6月13日に登場した武田の助手。前述の水谷の要素も兼ねており解説に登場する。その回で古賀達と共に今回の依頼を受けることになりその内容は48坪(これまでの狭小物件達は15坪以下の激狭土地か旗竿地※いわゆる角地)のため一見広そうに思えるが、実は誤差85cmの敷地内に高さがある高低差敷地(そのためこれまでのケースのように広さを活用できないという問題点を持つ)そして恒例の古賀からユーザーにこたえるリクエストで平屋(近年省エネでコストカットや掃除や災害にも対応できる為平屋回帰がトレンドとなっている)。
そこで高低差や日光に対応すべく2棟の家を作り行き来用の渡り廊下を作るという家づくりを行うが、近くにあったため池が原因で低地から地下水が湧き出す大問題(地下水が上にたまり湿気対策にコスト概要にかかってしまう。元々専門業者が地盤調査を行うが、今回元々あった駐車場アスファルトを撤去したためこの問題が発覚した)。
苦戦がかかると思ったが、古賀が思いついた対策法(低地用にあった建物の床を高くした高床式にして湿気面を解決、同時に道路側への目隠しになり上げたスペースは風通しもよい駐車場兼ガレージ&趣味部屋を作り出した)を作り上げてみせた。
2024年9月5日に登場した依頼人。古賀&武田に敷地13畳の南以外の3方向が密集しているくぼんだ変形住宅密集地アトリエのように家族でモノ作りを楽しめる家(夫婦2人とも美大出身のため)、そこに第2種高度地区という制限&地下室を作ろうにも地下には地下水が流れ移動させれば隣近所への迷惑も掛かる、そして恒例の古賀のリクエストによる無茶苦茶な依頼を頼まれる。これに対して古賀達はアイディアを駆使して問題をこなすが今回最大の難所半地下のリビングに光や風を吹き込むという難問も古賀が思いついた方法(古賀達は密集されていた隣家の隙間に目をつけそこから光と風の通り道を作った)という見事な住宅を作り上げた。