概要
ドラゴンクエストⅣの第3章につけられたタイトル。
またその章の主役であるトルネコのこと。
トルネコの大冒険2では「道具商人トルネコ」になっていたが、細かいところにはこだわらないほうが身のためってもの。
実際のところ、武器だけでなくあらゆる道具にも精通しており「みせる(または「みる」)」コマンドでは売値や効果などもあっさりと鑑定してしまう。
ストーリー
平和で風光明媚な田舎町レイクナバに住む中年男トルネコは武器屋に勤務して妻ネネと息子を養う日々だったが、世界一の武器商人を目指して冒険に出る。アイテムの売買や依頼をこなすことでお金を稼いで、様々な事業を成し遂げるサクセスストーリーでもある。
特別な使命を持っているわけでもない人でも、物語に深く関わることもあるという、単純な勇者と仲間の物語ではない側面を見ることになるだろう。
主な登場人物
- トルネコ:主人公。武器屋に勤務し、妻を愛する一児の父。二人の期待にこたえるべく、一念発起して商人として大成していく。このシナリオでは特殊行動しない。
- ネネ:トルネコの妻。かなりの美人で気立ても良いと評判。おべんとう(フランスパンのような長いパンを使ったサンドイッチで美味しい)をいつも持たせてくれる。シナリオ後半では夫を助けて店を開き、5章以降では銀行まで営むやり手の女性でもある。
- ポポロ:トルネコの長男。「パパみたいな商人になるんだ」と父を慕う。小説版の名前はリトルであり、トルネコの子守唄が好きだった。
- トムじいさん:レイクナバの町に住む隠居老人。息子(小説ではサムと言う名がある)が帰ってくることを祈る信心深い人。教会まで押していくと御駄賃をくれる。
- 親方:トルネコが務める武器商店の主人。お客として来店した時には武器を売ってくれる。小説版では彼の独立資金をためておいてくれた。なお、親方がカウンターにいる時にお客として話しかけると、トルネコが来客から買い取った鎖鎌や破邪の剣は何個買っても減らない(トルネコが接客をすると下取りした武器は無くなる)。
- トムの息子:レイクナバのトムじいさんの一人息子。ボンモール城下町で悪さをして捕まった不良息子だが改心し、トルネコのキツネ退治に助力する。ゲームではキメラの翼で脱獄し、小説ではトルネコのとりなしで恩赦を受けた。
- トーマス:トムの息子が飼う愛犬。キツネ狩りが得意で、化け狐の神通力が効かない。
- キツネ:旅商人や職人ドン・ガアデを騙していた化け狐。犬のトーマスを連れてきたトルネコに懲らしめられ、はがねの鎧を差し出して許してもらうことになった。このキツネのイベントで訪れる村で売っている特売品のはがねの剣とやくそうの正体は…
- ドン・ガアデ:建築家で一流の職人。ボンモールとエンドールの国境にある橋を修復に来る途中でキツネにばかされた。
- ボンモール国王:豊かな土地を得るべくエンドールを攻めようとしていた。愛息リック皇子がエンドールの姫と結婚を望んでいることが悟ると停戦を快諾する決断力があり、決して悪人ではない。皇子が娘婿になることが決まると「ワシの息子が次のエンドールの王様じゃ」と大喜びするなど、隣国の王に負けない豪快な人物。5章からは息子の結婚式に参加しており、国を離れている。
- リック:ボンモール国王の嫡男。隣国のモニカ姫と恋仲だが、父君がエンドールと戦う事を考えている事に心を痛め、トルネコにエンドールあての手紙を託した。字は壊滅的に汚いらしい。リメイク版では帝王学や史書を嗜む生真面目さに加え、全てがモニカに見えてしまうなど情熱的な一面が加味された。
- エンドール国王:エンドール王国の国王で、モニカ姫の父親。リック王子からの手紙によってボンモールが攻めてこようとしている事と、モニカ姫とリック王子が恋仲にある事を知り、停戦のための手紙をトルネコに託す。停戦成立後はトルネコの事を気に入り、出店許可を与えたり仕事を斡旋したりしてくれる。
この章で訪れる主な場所
レイクナバの村
レイクナバ北の洞窟
キツネ村(きつねヶ原)
ボンモールの城
エンドールの城・街
女神像の洞窟