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福島第一原子力発電所の編集履歴

2014-08-28 10:43:46 バージョン

福島第一原子力発電所

ふくしまだいいちげんしりょくはつでんしょ

福島県双葉郡大熊町と双葉町にある原子力発電所。2011年に事故を起こし原子力発電所としては既に廃止されている。

略称福島第一原発または1F

東京電力の営業エリア外である福島県に所在するいわゆる管外発電所と呼ばれるもので東京電力によると営業エリアの北限である常磐線大津港駅から北に80kmの位置に所在する。

2011年3月11日の東日本大震災により発生した津波が原因によって核燃料の冷却機能を喪失。核燃料のメルトダウンと建屋の水素爆発を起こし既に全ての原子炉が発電機能を停止し廃止されている。

発電設備概略

  • 総出力:0kw(廃止済みのため)
ナンバー原子炉形式定格出力格納容器形式
1号機沸騰水型軽水炉BWR-346万kwMark-1
2号機沸騰水型軽水炉BWR-478.4万kwMark-1
3号機沸騰水型軽水炉BWR-478.4万kwMark-1
4号機沸騰水型軽水炉BWR-478.4万kwMark-1
5号機沸騰水型軽水炉BWR-478.4万kwMark-1
6号機沸騰水型軽水炉BWR-5110万kwMark-2

7号機と8号機の建設も計画されていたが後に中止された。

原子炉概略

原子炉は米国のゼネラル・エレクトリック社が設計したものを基本としており、3号機と5号機は東芝製、4号機は日立製の原子炉を使用している。

福島第一原発事故

2011年3月11日午後2時46分、東北地方太平洋沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生。この時発生した大津波は福島第一原発も襲った。

この時運転中だった原子炉は地震の揺れを感知して自動停止したが外部電源を喪失。自家発電用の発電機も津波で海水に浸かって使用不能になり、原子炉内の燃料が溶融。メルトダウンを引き起こした。


また建屋内に水素が充満。爆発を起こして建屋を破壊した。勘違いしないで欲しいのはこの時爆発したのは原子炉建屋であって原子炉ではない。


1Fの場合非常用発電機を建屋の地下に配置していたのが悪かった。また外部電源回線が多数確保されておらずそれも事故を引き起こすきっかけとなった。

原子力発電所は固い地盤に直接設備を建設するため、地面をある程度掘り下げる。水素爆発やメルトダウンを起こした1号機から4号機の地盤高は10m、さほど被害の出なかった5号機と6号機は13mで、1Fの南に位置する福島第二原子力発電所は12mだった。

この事故の根本的な原因は自然の起こした天災ではなくろくな調査もやらずに「まあこの程度なら大丈夫でしょ」と慢心した東電関係者が起こした人災である。また現場を直接視察に行った菅直人内閣総理大臣(当時)も現場作業を遅らせる原因となった張本人である。

影響

この福島第一原発事故の影響により現在も原発周辺の地域へは避難した住民の帰還が困難になっている。また放射脳と呼ばれる人たちの発生、一歩間違えれば大停電を招きかねない老朽火力発電所の稼働、燃料費増大に伴う電気料金値上げ、東北地方産の農林水産物の売れ行き不振など間接被害も計り知れない。

関連タグ

原子力発電 東京電力 東日本大震災 風評被害 風説の流布

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