概要
日本の福島県双葉郡にある原子力発電所。正式名は「福島第一原子力発電所」。6つの原子炉を持つ。地域は東北地方だが、東京電力により1967年から'79年にかけて作られ、管轄されている管外施設。東日本大震災に起因する事故により、廃炉作業中である。
東日本大震災による事故と廃炉
2011年(平成23年)3月11日、東北・関東などを東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。原発も強烈な揺れと数十メートルに及ぶ巨大津波に襲われた。特に津波による浸水で非常電源からの電力供給が止まったことで原子炉の冷却システムが失われ、炉心融解(メルトダウン)や水素爆発による放射能の拡散が発生し、周辺地域に放射能汚染が広まってしまった。
震災から10年以上経過した現在も原発周辺の一部は帰宅困難地域となっており、近隣住民は長期間の避難を余儀なくされている。
福島第一原発は全て廃炉の方針で作業を進めており、40年で全工程を完了するとしている。しかし、事故で格納容器の下に溶け落ちた核燃料の取り出しや作業時に出る高レベルの放射性廃棄物の保管や処理など、通常の廃炉以上に様々な難題が残されていることから、最終的に完了する時期は未定となっている。
関連タグ
Fukushima50:2011年3月11日の東日本大震災で、福島第一原発事故(最悪チェルノブイリ原発事故の10倍と試算され、東日本壊滅の危機)に最後の瀬戸際まで事態の収束に奮闘した作業員たちの通称。またこれを基に制作された同タイトルの日本映画。
外部リンク
東京電力ホールディングス株式会社 公式サイト『Inside Fukushima Daiichi~廃炉の現場をめぐるバーチャルツアー~』(外部リンク)