フクシマはもうたくさんだ、という意味の英単語であるが、基本的には東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故を批判する意味で用いられるタグ。
このタグを他者のイラストに付けようと思っているならやめること。付けてしまったならすぐに消すこと。他人の作品で勝手に自分の政治主張をすることは許されない。
恐らく元ネタ
これは恐らく長崎市に落とされた原爆の被害者となった山口仙二氏(1930-2013)が1982年にニューヨークで開かれた第2回国際連合軍縮特別総会の全体委員会で、NGOを代表した演説での締めの言葉「ノーモア ヒロシマ。ノーモア ナガサキ。ノーモア ウォー。ノーモア ヒバクシャ。」である。
つまり、「核兵器」が使われた背景・それがもたらした悲劇への怒りの言葉である。
考案者がおそらく聞きかじった程度の造語であり出元は不明であるが、軽々しく意味を改変使用したものである。
現行では「批判」といった意味合いを帯びているが、2011年3月11日に発生した東日本大震災で起きた福島第一原発事故は、最悪チェルノブイリ原発事故の10倍と試算され、東日本壊滅の危機と危惧されていた。この本文をあなたが読めている日常から分かる通り、当時の作業員(プラントエンジニア)たちが決死隊を組んで立ち向かった末、壊滅の危機は回避されている。海外メディアは最後の瀬戸際まで尽力した大人たちを「Fukushima50」と呼んだ。またこれに基づく同タイトルの日本映画が制作された。
もし福島を日本を守る奮闘が最悪の形を迎えていたら、本稿「No_More_FUKUSHIMA」はさらに黒く重い意味合いも重なることになったかもしれない。