牙琉響也
がりゅうきょうや
概要
CV:『4』本編:山本亮治/『4』PV、『5』:楠田敏之
『逆転裁判4』で初登場した王泥喜法介のライバル検事で、24歳(『4』時点)の男性。同じく『4』で登場する弁護士の牙琉霧人は彼の兄にあたる。検事であると同時に、警察関係者で結成された人気ロックバンド「ガリューウエーブ」のリーダーでもある(ボーカル・ギター担当)。留学先のアメリカにて、若干17歳で検事の資格を取得した天才であり、歌の方もデビューと同時にミリオンヒットを飛ばしている。
クールな性格でキザな台詞回しが多く、鎖をはじめとしたアクセサリー類を多数身に着けており、宝月茜からは「ジャラジャラした検事」と陰口を叩かれ、毛嫌いされている。しかし、見た目のわりに、“検事”としての彼は、至って真面目。複数の裁判を同時に担当するほか、有罪判決を勝ち取ることよりも、事件の“真実”を明らかにすることに重点を置いているため、弁護士と無駄に張り合うようなことはせず、協力的なタイドをとることもある。これは、学生時代の恩師である道葉正世の影響が強いようだ。ちなみに、『4』のエピローグの時点で「ガリューウェーブ」は解散しており、それからは検事の仕事に専念している模様。
『逆転裁判5』の第3話では、「私立テミス法律学園」の卒業生である事が明らかになった。作中では直接触れられてはいないが、『逆転検事2』に登場した一柳弓彦とは同期となる。学園祭で開かれる予定だったイベントや特別講義のゲストとして登場する予定だったようだが、恩師である道葉が殺害される事件が起こり、その真実を追求するために、弁護士の希月心音・王泥喜と協力する。
『逆転裁判5』のスペシャルコンテンツ「クイズ逆転推理」にも登場。王泥喜とペアを組み、彼と共にクイズ探しに協力する。
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以下に『逆転裁判4』のネタバレあり
彼の検事としてのデビュー戦は、みぬきの実父・奈々伏影郎の裁判。弁護側の相手は成歩堂龍一だった。成歩堂はこの裁判で「弁護士バッジ」を失う事となったが、これは、響也が「弁護側が『不正な証拠品』を法廷に持ち出した」と、成歩堂を告発したことが原因。
響也が、事前に「弁護側が『不正な証拠品』を用意している」ことを知っていたのは、この裁判の前任弁護士だった牙琉霧人が、「弁護士側が『ニセモノ』の証拠品を使う」という「情報」を、裁判の前日、響也にリークしたため。この法廷は、もともとは牙琉兄弟のはじめての対決となるはずだったもので、初めての法廷を正々堂々と戦いたいと考えていた響也は、霧人に被害者の遺留品の貸し出しも認め、調査資料もすべて彼に見せていた。
「ニセモノ」の証拠品を用意したのは兄の霧人であり、彼はそれをつかってこの裁判に勝とうと企んでいた。しかし、依頼人の奈々伏影郎が、裁判の前日になって急遽、ある理由により成歩堂に弁護士を変更し、それが霧人の逆鱗に触れることとなった。霧人は、自分が用意した「ニセモノ」の証拠品を「ワナ」として利用して成歩堂を失墜させようと仕組み、その結果、彼の思惑通りに成歩堂は「弁護士バッジ」を剥奪されることとなった。響也自身も、裁判のウラで何らかの思惑が働いていたことは感じており、初めての法廷を台無しにされたことを、ずっと悔やんでいた。
のちに、兄が「ねつ造」された証拠品を利用して成歩堂を陥れたことと、自身のプライドを傷つけた奈々伏影郎への「復讐」、不正な証拠品の作成に関わった絵瀬親子を口封じのために殺害しようとしたこと、全ての「真相」を知り、響也は、兄・霧人を完全に見限った。