タイトルからは想像が付きにくいが実は野球漫画で、同作者の『甲子園の空に笑え!』の続編。
セ・リーグ7番目(!)の球団として札幌を本拠地に、前作の豆の木高校野球部監督・広岡真理子率いる女子チームの「スイート・メイプルズ」が参入し、優勝を目指す物語。
野球漫画としてはいろいろ無理があるのだが、それを補って余りある川原漫画の傑作の1つ。
なお作中にメイプルズの本拠地として「札幌ドーム」が登場するが、連載開始は'91年であり、実際の札幌ドームのオープンを10年も先取りしている。
登場人物
広岡真理子(ひろおかまりこ)
豆の木高校野球部監督としての活躍から「スイート・メイプルズ」の監督へスカウトされる。
史上初の女子プロ野球チームを1から育て、率いていく事になる。
高柳邦彦
野球名門高校の野球部監督。前作でライバル校の監督として広岡と出会う。
広岡真理子から「コーチにならないか?」と誘われメイプルズのコーチに。
芹沢桜子&若生薫子
聖ミカエル学園出身の幼馴染でバッテリーを組んでいる。
ノエル・スコット
宗教オタクなところのある投手
相本姉妹
そっくりな4つ子の姉妹で内野手。兄は前作の相本兄弟。(つまり4つ子×2の8人兄弟)
仁科紘子
夫は野球選手。浮気ばかりする夫に切れてメイプルズに入団する事に。
神尾瑠璃子(本名:聡史)
オカマバーで働いていた元高校球児。(実は高柳の教え子)
バーのママ達の後押しもあって体は男だけど「心は女」と言う事で入団合格する。
『甲子園の空に笑え!』とは
九州のどこかにある豆の木村。
広岡真理子は新任教師として「豆の木高校」へ赴任してくる。
「若い」と言うだけで野球部の監督を任せられるが、当の広岡は、野球の知識は0、野球部の監督をやる気も0
そして肝心の野球部は部員全員でやっと9人という弱小チームだった。
そんな野球部も県大会へ出ることに。
ところが幸運に恵まれて、あれよあれよと県大会優勝。
そして豆の木高校野球部は甲子園へ・・・。
高校野球をテーマにしたほのぼのコメディ。