概要
『とある科学の超電磁砲』にて、食蜂操祈は過去に、上条当麻によって救われていたらしい事が発覚しているが、具体的に何があったかはまだ明らかになっていない。
しかし、木原幻生に追い詰められた際、御坂美琴を助けに行った上条を見送った際には素の笑顔を見せている事からも、かなりの好意と信頼を寄せている事が伺われる。
また、心理掌握を用いて上条に美琴の現状や救出する方法を伝える時、右手で頭に触れると情報が消えると警告しているところから上条の右手の幻想殺しについても知っているようである。
本編である『とある魔術の禁書目録』の新約6巻では、上条の通う『とある高校』へ見学に行っており、また新約7巻においても、遭遇した当麻に対し、事情を聞く事もなく、彼に協力をしている事からも、彼に対し、積極的に干渉する事を狙っている模様である。
そして新約11巻において彼女もまた、上条に仄かな思いを寄せている事が判明した(上やん…マジパネェ………)。
断片的な情報
・超電磁砲8巻の、大覇星祭にて上条当麻と作中の時系列で初の遭遇が描かれたが、
上条が名乗っていないにも拘らず(勿論御坂も紹介してない)、食蜂は上条の名前を言い当てる。
・新約7巻にて、上条が「どこかで会ったか?」という質問に対し、
「大覇星祭の時のことを言ってるなら、とんだ勘違い」と食蜂は答えた。
・原作の旧約1巻にて、記憶喪失前の上条はレベル5に精神系の能力者がいることを知っていた。
レベル5で能力系統の分類による該当者は1人のため、また上条が律儀に能力者を調べるとも思えないので、面識があったと考えるのが自然である。(小萌先生からの入れ知恵という可能性もあるかもしれないが・・)
禁書1巻よりも以前の話が超電磁砲1巻なので、それよりも前に上条と食蜂は面識があったことになる。
2014年8月現在では新約11巻のあらすじには「記憶を失う前の上条に食蜂が救われた(要約)」と書かれているのでこの謎が解かれるかもしれない。
新約11巻で明かされた事実
注意 ネタバレがあるからぁ、その前に原作を読みなさぁい☆
長らく上条当麻と食蜂操祈の間柄は不明であったが、
新約11巻にてようやく2人の出会いが明かされた。
どうやら旧約1巻にて、インデックスを助けた上条、よりも更に1年前の事だったようだ。
なお上条は中学3年、食蜂は中学1年。つまり、『改竄力でどうとでもなっちゃう』
というのは唯のブラフで、食蜂操祈は現在において正真正銘、中学2年という事になる。
出会いは正に『ひどい』出会いであった。
人造湖の前で、何もかも嫌になって大の字で寝ていた食蜂を、
「スカートの中が凄い事になってるから止めた方が良いぞ?」という発言を上条がした。
当然その記憶を消そうとしたが、上条は右手で頭に触れそれを打消し、食蜂は本気でテンパる事に・・。
何でもこの出会いは彼女にとってカンフル剤になったとか・・。
(実はその前にも路上ですれ違った事もあったが、本格的な関わりとは言えなかった)
核心として、食蜂は上条によって命を助けられていた。
これは暗部関係ではなく、『デッドロック』という能力開発が頭打ちになった者達
からの襲撃だった。レベル5の食蜂操祈を狙った武装集団である。
詳しい戦闘描写は明確に描かれていなかったが、上条は当然病院送りになった。
但し傷は相当酷かったらしく、見慣れていたはずの上条が『見た事のない』ほど不気味に痙攣していたとか。
重大なのがショック症状により麻酔も使えない状態になった事。
このショック症状は血圧低下によるもので、麻酔をすればさらに下がるらしく、応急処置も出来ない状態だった。
それを是正したのが食蜂の能力だった。
心理掌握により痛覚の遮断を行ったのである。(これなら血圧の低下が起きず麻酔できると思ったため)
これによって上条は通常とは違う麻酔が実行された。
但し食蜂の能力は、『脳の水分』を操る事で人の心を制御するらしく、
血圧が低下していた上条には万全の性能では発揮できなかったため弊害が起こった。
ある医者によると、
「呼び出し経路の破損」が起きたらしく、脳内の人の顔や名前を格納する部分が
食蜂の枠だけ物理的に潰れているとの事。ようは上条は
以前食蜂の事を話していたとしてもそれを必ず忘れてしまうようだ。
あのインデックスとの件での『記憶破壊』の前から、上条は脳に弊害を持っていたのである。
おかげで食蜂は上条に近づきたくとも、近づきがたい状態なのである。
1種のステイルと同じポジションと言えるのかもしれない。
だが食蜂は今でも小さな奇跡を願っている。
精神系最高峰の能力者である食蜂が、よりにもよって自分の能力による弊害からの回復と言う奇跡を願っているというのだから、何とも皮肉である。
なお、上条と食蜂のイチャイチャっぷりは
ぜひ本編を読んでいただきたい。記憶喪失前の貴重な彼を垣間見れるのだから・・。
(なお、現在の彼よりも若干、女性に対して躊躇いが無いように見える)