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引換券付プラチナオーディションガチャの編集履歴

2014-11-08 03:58:42 バージョン

引換券付プラチナオーディションガチャ

げつまつがちゃ

『引換券付プラチナオーディションガチャ』とは、課金兵を阿鼻叫喚の渦に巻き込む甘い罠である。

表記ゆれ


概要

ソーシャルゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ』にて、期間限定のアイドルのカードを提供する際に行われる有料ガチャの一つ。毎月の晦日23時に決まってリリースされることから、ユーザー間では月末ガチャという通称で呼ばれる。この月末ガチャは後述するコンプガチャの廃止に伴って考案された後継ガチャであり、他の限定ガチャよりも多くの限定カードが提供され、目玉のSレアには人気の高いアイドルが高性能のステータスで提供される。このため、現在の期間限定の実質的な主役となっている。


導入までの経緯

元々、期間限定のアイドルは月末にコンプガチャという方式で提供されていた。これは期間限定でレアのアイドルが5-6枚程度ガチャに投入され、これを全て引き当てることで報酬として限定のSレアのアイドルが提供されるというものである。しかしこのコンプガチャは射幸性などが問題視されるようになり、最終的に消費者庁が違法であると認定した事から、コンプガチャによる限定アイドルの提供は廃止に至った。


コンプガチャ廃止後の2012年5月末、月末の限定ガチャとして「アイドルスポーツ祭」がリリースされた。このガチャは限定Sレアを通常の有料ガチャと同じ確率(1.5%未満)で引き当てなければならないという仕様であったため、重課金ユーザーがこぞってガチャを回し続け、フリートレードの取引相場が大混乱する事件を引き起こした。このガチャでリリースされた目玉の限定Sレアが[ニュージェネレーション]島村卯月であったことから、この騒動はユーザー間でSR島村ショックと呼ばれている。


この一件を運営が問題視したのか、翌月からはコンプガチャの代替システムが構築されるに至った。2012年6月、コンプガチャの代替として「スカウト券付」という方式のガチャがリリースされた。これは有料のガチャを回すと「スカウト券」が発行され、これを集めて限定のカードと交換を行うというものである。ガチャによる抽選で目玉のSレアを引き当てられなくとも、スカウト券を集めれば確実に入手可能な仕様であるため、いわゆる「投資天井」が実装された形のガチャである。同月末の限定ガチャもこのスカウト券方式で実施され、その後はコンプガチャ時代に提供されていた限定カードの復刻をスカウト券方式で実施した。


その翌月にあたる2012年7月、発行アイテムを「引換券」に変更し、提供枚数がランダムによる抽選で決まる「引換券付」ガチャが初登場。同月末の限定ガチャとしてリリースされた。詳細な仕様は後述するが、スカウト券方式と違って天井は無く、引換券を使用して特殊なガチャを回すことで通常の有料ガチャよりも高い期待度で限定のSレアが抽選される仕組みである。これ以降、この「引換券付ガチャ」が月末リリースの限定ガチャとして毎月決まってリリースされ、細かい仕様の変更を挟みつつ現在に至っている。


仕組み

モバマス実録まんがで・42 わんぱんうーまん

簡潔に言うと、有料のセットガチャ(複数回のガチャとアイテムをセットにしたもの)を回すと引換券が発行され、それを一定枚数集めてアイテムとの交換を行うという仕組みである。引換券は予め決められた枚数の中からランダムで抽選され、ガチャ演出終了後に行われる「引換券チャンス」というスロット演出で当選枚数が告知される。

引換券で交換できるアイテムにはドリンクやトレーナー等様々あるが、交換の目玉となるのは100枚で交換可能な限定カードのみが出て、かつSレアの出る確率が10%の「限定Sレア10%ガチャチケット」(後に確率変更、後述)である。これを使用し、限定Sレアを通常の有料ガチャよりも高めの期待度で入手を狙う事となる。

このように有料のセットガチャを回しつつ引換券を収集し、引換えと高期待度のガチャを繰り返しながら限定Sレアの引当てを狙うのがこのガチャの流れである。


このガチャでは限定Sレアが複数提供されるため、上記のチケットを使ってSレアを引き当てても意中のアイドルが入手出来るとは限らず、投資天井も無いので欲しいアイドルを確実に入手する手段は無い。また、引換券の入手枚数は端数のできやすい値に設定されている(価格によって異なるが、主に30枚、45枚、65枚、95枚、130枚など)。このため、意中の限定Sレアを入手するために、または中途半端になった引換券の所持枚数を揃えるために延々とガチャを回してしまうという悪循環に陥る者が後を絶たず、重課金ユーザーのブログやTwitterには想像を絶する回数の引換えを行った末に目当てのカードを引き当てることの出来なかった様子をスクリーンショットで公開している物が度々見られる。

しかし、運さえ良ければ1度のセットガチャで限定Sレアと共に大量の引換券を引き当てることも理論上は可能であり、プラチナガチャチケットでも限定アイドルを入手可能(課金ではないため引換券は発行されない)。通常のプラチナオーディションガチャから限定Sレアが排出される割合は非公開であるものの、入手が可能であることに違いは無いので、運さえ良ければ無課金で1番手Sレア(後述)の入手も可能といえる。要はギャンブル性の高い仕様のガチャという事であり、引き当てられないと判断したら素直に撤退するのが大切である。


2013年7月末からは、引換券100枚で交換するチケットがSレア12%に変更された。また2014年からは併催の特別ガチャでSレア20%(後に25%に変更)チケットが提供されるようになり、更に8月末からは引換回数10回毎に25%チケットへ交換可能となった。10月末からは条件が緩和され、10回目の引換えで25%チケットを行った後は以降8回毎に25%チケットへの引換えとなる。いずれも限定Sレアを引当てられる期待度が上がってはいるのだが、青天井仕様である点に変わりはない。むしろ射幸性が更に上がっており、これまで以上にズルズルと課金を続けないよう注意を要する。


提供形式についての詳細

Sレア場合

2012年の7月~9月末までは2枚のSレアを提供。2枚のうちの片方を目玉として高いステータスを設定し、もう片方は性能を抑えて排出している。

2012年10月以降は、各属性から1枚ずつの計3枚Sレアが提供されるようになった。Sレア3枚制後の排出パターンや詳細について解説する。


番手

Sレア3人を区別するため、ユーザー間で便宜的に用いられている呼称に番手がある。Sレアのうちの排出率の最も低い1人が「目玉キャラ」に設定され、このカードは通称「月末1番手」(単に1番手とも・以下低抽選)と呼ばれる。残りの2人については排出率の低い順に2番手・3番手(以下中抽選・高抽選)と呼ばれる。なお、番手はあくまでも推測排出量・相場やエピソードの並びからくる便宜的な概念であり、元々ローテーションの基準が特技にあった事に加え、最近では片面単色が1番手ポジションでなくなった事等から番手の概念自体が曖昧になりつつあるとのは否めない点には留意したい。

Sレア3枚ごとの抽選割合の正確な差は、運営がアイドル個別の提供割合を公開していないため不明であるが、相場での排出傾向、限定アイドルの紹介ページにおけるカードの表示順や、思い出エピソードの表示順から、ユーザーの間では抽選割合が大体特定されてるのが通例で、エピソードが右に表示されている順に抽選されやすい物として認識されている。

低・中抽選枠の低い2人にはシンデレラガール総選挙でランクインした人気の高いアイドルが優先的に当てられ、対する高抽選枠には初めてSレア化するアイドルや再登場から期間の空いている者が選定される事が多い。これに伴い、目玉扱いの低抽選枠にはボイスつきのアイドルを起用するのが通例となっている。中抽選については2013年6月末頃からボイス付きのアイドルを当てる事が多くなっているが、こちらは絶対ではない。CDデビューが内定しているボイスのないアイドルに、ボイスを新録したカードを提供する例も多く見られる。CDデビューが発表されていないアイドルをボイス付きカードで新規提供するサプライズ的なリリースが行われた例もある。ボイス付きのアイドルでも、最新の総選挙で低ランクないしランク圏外になったアイドルは、原則高抽選枠にあてられる。


ちなみに半年後にリミテッドガチャで復刻される際は、低抽選の残り人数が1/1かつリセット対象に設定されるのに対し、他二名は2/2に設定される。


ステータス・特技

Sレアの特技やステータスについては、以下のようなものが提供される。

  1. リリース時点で最高クラスの最大攻発揮値と自属性の攻アップ特技を所持する攻撃型(片面単色)
  2. 自属性~全属性の何れかの攻守アップ特技を持つバランス型(両面バフ)
  3. 自属性の守アップ特技を所持する守備型
  4. 上記1.よりもコスト・ステータスが低く、バックメンバー10人の攻アップ特技を持つ攻撃型
  5. 全属性の攻守ダウン特技を持つバランス型(両面デバフ)
  6. 上記1.よりも最大発揮値は低いが、2属性の攻アップ特技を持つ攻撃型(片面2色)

のいずれかが提供されており、ある程度の法則性も存在する。


2012年10月~2013年3月

抽選率の低い順に1.、2.、3.に該当するカードをそれぞれ提供した。1番手には属性のローテーションを組んで提供され、3の倍数月を起点にキュート属性、翌月はクール属性、翌々月はパッション属性が提供されたのに対し、他二枚属性には特に法則性が無く提供された。例外として2012年11月末の中抽選枠に4.に該当するカードを、2013年2月末の高抽選枠に2.に該当するカードを提供した。


2013年4月~2014年2月

1.2.5.に該当するカードを提供し、3.4.に該当するカードの提供が廃止された。それと同時に2.5.のカードにも提供ローテーションが組まれ、起点となる3の倍数月は5.に該当するカードにパッションが、2.に該当するカードにクールがそれぞれ割り当てられた。5.の両面デバフに関してはアイドルLIVEツアー系のイベントで重宝することが以前から指摘されており、逆に3.の守備型については以前からあまり需要がなかった。なお、1番手=1.片面単色という構図は以前と同じだが、2番手=2.両面バフの縛りが解除され、5.両面デバフを2番手に起用するケースも多く見られた。2・3番手の属性の法則は組まれなかった。


2014年3月~7月

2.に該当するカードの提供が廃止され、この枠からは6.が提供されるようになった。両面バフについてはデバフと比べると性能面で劣ることが指摘されており、やはりイベント的な需要から提供カードを変更した形である。


2014年8月~

8月末はローテーションが変更され、1番手をキュート属性が担当した。特技のローテーションはそのままであったため、これ伴って1番手=片面単色という縛りが解除された形となった。9月末はこれまでの提供法則とは全く関係無いパターンでSレアが排出されたため、同月を持って提供法則のローテーションがご破算になった。また、この月にデバフ枠と入れ替わる形で両面バフ枠が復活し、全属性がバフ枠となった。今後もコストの上限開放やイベントでの需要に伴って提供されるカードのタイプが変更されていくと思われる。


2014年8月まで設定されていた属性ごとの特技ローテーションをまとめると以下のようになる。

キュートクールパッション
3の倍数月(3月・6月・9月・12月)片単枠バフ枠デバフ枠
3の倍数月の翌月(1月・4月・7月・10月)デバフ枠片単枠バフ枠
3の倍数月の翌々月(2月・5月・8月・11月)バフ枠デバフ枠片単枠

その他

  • 先述の通り、ローテーションが組まれていた時期でも2・3番手の属性割り当てには法則性が無く、3番手は2012年12月~2013年8月の9か月をキュート・パッションだけで回すという極端な偏りが見られた。
  • バフ枠が片面2色に変更された2014年3月末からは、2番手にバフ枠、3番手にデバフ枠を割り当てる傾向が見受けられ、これに伴って属性のローテーションも生まれつつある状況だったが、8月末に1・2番手の法則がご破算となった。
  • 片面のみのデバフ特技を持つカードは月末ガチャで提供された事がない。また、両面バフや守備型といった月末ガチャで提供されなくなったタイプのカードは、他のガチャやイベント報酬で引き続き提供されている。
  • 2014年8月→9月→10月に見られる傾向として、
    • 1番手=2色片面バフ、2番手=単色バフ、3番手=バランス型に固定
    • 前月1番手だった属性は翌月3番手になり、残り2属性は3→2、2→1の順にスライドするローテーション
    • 1番手は月跨ぎで開催されるイベントの上位報酬と同じ属性
  • というパターンが見られる。しかしまだ3か月分のデータしか無いため、今後の動向をよく観察する必要がある。特に2014年11月の月跨ぎイベントの上位報酬は過去の例から渋谷凛である可能性が非常に高く、このまま行くとローテーションの傾向と月跨ぎイベントの属性の傾向が互いに矛盾する。

レアの場合

2012年の7月~9月末までは5枚のレアを提供していたが、Sレアが3枚になった10月末以降は4枚のレアが提供されている。4枚制固定化以降は各属性から1人ずつの3人と、コンプガチャの名残と思われる強レア・旧門番枠の1人を合わせた計4人という構図が基本となる。

強レア枠のカードはコストの高い攻撃型のステータスに設定されており、どのカードがこれ該当するのかはステータスを確認する事で判断可能である。各属性3+強1という構図から、レアが2人提供されている属性は片方が強レアという事になる。

2014年1月と2月末は2人提供されている属性から両面デバフ特技を持つバランス型のカードが提供され、強レアは1人しか提供されていない属性のカードから排出された。2014年3月末からは以前の提供方式に戻されている。


Sレアとは異なり、属性のローテーションは特に見受けられない。人気のあるアイドルが強レア枠やデバフ枠に採用されやすい程度である。また、Sレアでは提供されなかった片面デバフや、自分への片面バフの特技を持つカードが提供されたケースもある。


月末以外に実施されたケース

引換券付きガチャは月末ガチャとして実施されるのが基本だが、月末以外の時期に実施された例もいくつか存在する。

まず、復刻ガチャを引換券方式で実施したケースとして「新・アイドルスポーツ祭ガチャ」と「新・水着パラダイスガチャ」がある。これらは復刻元のガチャがコンプから引換券への移行時期にリリースされたもので、復刻時にリミテッド方式が確立されていなかった為の措置と思われる。いずれのガチャも2013年に再復刻が行われている。

次に、復刻や月末型ではない小型の限定ガチャに該当する形式で実施したケースとして、2014年3月14日~19日の間に開催された「WONDERFUL M@GIC!!開催記念第3幕ガチャ」がある。このガチャでは、Sレア12%チケットへの引換えを14回行うとSレア確定チケットが提供されるようになっていたため、スカウト券付きガチャのような投資天井が実装されていた。ガチャによる抽選を行うので任意のアイドルを入手することは出来ない点と、天井に達するまでSレア12%チケットによるガチャを計14回行うチャンスが結果的にあるという点がスカウト券ガチャとの違いである。

この天井付きの仕様は月末以外の時期に引換券付きガチャを提供した為の措置と思われ、3月の月末ガチャとして開催された「WONDERFUL M@GIC!!&総選挙開催記念ガチャ」では天井がオミットされて従来通りの青天井に戻った。今後また月末以外の時期に引換券付きガチャが開催された場合、この天井付きの仕様で行われる可能性が考えられる。

その他

有料のガチャを回すとおまけアイテムがセットで提供され、これを使用して目玉のSレア引当てを狙うという方式は、後にスタートした他の限定ガチャにおいても採用されている。詳細は親記事に記載してあるが、5STEPガチャなどはSレアx%チケットを直接ガチャのセットにして提供しており、これは引換券を集めて交換するという手順を省いただけで基本は同じである。


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