概要
フランシーヌ人形を笑わせるために創造主の男に作られた4体の人形(最古の四人)の一体。
つばが大きく黒い帽子を被った中年の男性の姿をしている。この帽子はつばが鋭利な刃物となっている。
「紺碧の手」という技を使うようだが、物語中技を使用する前に完全破壊されたので詳細は不明。戦闘では専ら、帽子と、蛇腹状に伸縮する両腕を武器にする描写のみが存在。
クローグ村を襲撃した際は多くの村人の首を刎ねてジャグリングの玉にした。
ルシールの目の前で息子の首を刎ねたため彼女にとっては因縁の仇である。
人間の味覚に興味を持ち、いつか美味を味わってみたいと考えている。
「しろがね」と「真夜中のサーカス」との最終決戦では、ルシールが操るフランシーヌ人形そっくりなアンジェリーナ人形の「ひかえよ」の一言で動けなくなり、そこにルシールから挑発と屈辱を受けて、ついに耐えきれず考えてはいけない事を考えてしまう。
動けるようになってルシールを帽子で斬殺するが、それは同時に自身の存在理由の否定を意味していた。
我に返り、必死にフランシーヌ人形に謝罪したが、一度手放した存在理由は元には戻らず、全身から擬似体液を噴き出して機能を停止した。
他の最古の四人と違い、破壊されたのではなく自ら存在理由を手放してしまったので、もう二度と動くことはなかった。
元ネタは即興演劇「コンメディア・デッラルテ」に登場するパンタローネの友人。