PC-FXとは、日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)がハドソンと共同開発した家庭用ゲーム機。製造はNEC。
発売は1994年12月、いわゆるプレイステーションやセガサターンなどと共に、次世代ハード機と呼ばれるハードの一つで、PCエンジンの後継機とされた。
「ポリゴンも動画でやってしまえばよい」という奇抜な設計思想
の元に作られアニメーション再生機能が優れていたが他の次世代機の様な3Dポリゴン機能が無く、PCエンジンとほとんど代わり映えしない旧式のチップ構成で競合機プレイステーションやセガサターンにひと目で見劣りするものであり必然的に末期のPCエンジンの販売戦略と同様のいわゆるギャルゲー用ハードとなる。
商業的には大失敗に終わり、NECは家庭用ゲーム機ハードから撤退することになる。
なお、家庭用ゲーム機としては初の縦置きデザインでグッドデザイン賞を受賞している。
PC-FX SCSIアダプタを用いることでPC-98、DOS/V等のSCSI接続外付けPCドライブとしても使用可能だった。
PC用18禁エロゲー移植ではセガサタ-ン以上の移植度を見せたが、期待された天外魔境Ⅲが発売中止になるなど(後にPS2で発売)、ソフト面においてヒット作に恵まれなかったのが敗因とされている。
余談
コミックマーケットでPC-FXブースが出展されたことがあり、本体の販売やパワーコンソール(PCエンジンで販売予定だった周辺機器)の試作品のオークションなどが行なわれた。