概要
自他共に認めるドSなエスデスらしく「私がタツミに染まるんじゃない。タツミが私に染められるんだ!」と語っている為か、もっぱら彼女の方が攻め扱い。
20代前半なエスデスに対し、タツミは10代且つどれだけ見積もっても設定的に最高で18歳止まりなので、割と年の差カップル(主従)だったりする。
元々「恋がしたい」という欲求が湧いてきていたエスデスだったが、相手に求める全ての条件(かなり不可能に近い)を満たすタツミに出逢い、一気に強烈な恋心を抱く。
これにより、残虐無比なサディストと可憐で一途な乙女の極端な二面性を発揮することに。
基本的にお人好しなタツミも彼女からの好意自体は悪い気がしておらず、何度か仲間に引き入れようと説得を試みている。
しかし、無人島で二人きりで過ごす羽目になり、その中で彼女が殺戮衝動を引き起こす帝具デモンズエキスなど関係ない生粋の破綻者ということ否応なく思い知らされ、決して相容れない存在として痛感。
以降はエスデスを明確な敵として認識し、第三部『教団激闘編』の最終決戦ではレオーネに対する残忍極まりない仕打ちに激怒さえしていた。
一方のエスデスは相変わらずタツミに恋い焦がれており、正体が彼だと気づかないままインクルシオに対して攻撃の手を無意識で緩めてしまうなど本能的にタツミの存在を感じ取っている。
すれ違う二人の間にある致命的な溝は埋まることはなく、そうしている内にタツミの心は…。
ネタバレ
シュラの罠にかかってタツミはラバック共々囚われの身になってしまい、インクルシオ装着の瞬間を目撃され遂にエスデスに正体が露呈してしまう。
ナイトレイドであることが暴露されてもなお彼への想いが全てを凌駕し、抱擁しながらキスを迫るエスデスであったが、タツミはそれを完全に拒絶する。
訳が分からず理由を尋ねるエスデスに、タツミは迷わず言い放った。
「好きな子が出来て…」
「付 き 合 っ て る か ら だ ! ! 」
恋慕を斬られ、恐らく生涯で最大の衝撃を受けたエスデスは蒼白になった……。
その後も、エスデスはタツミを自身の部下になれば命を助けると説得するがタツミは頑なに拒み、さらにラバックが死んだことを伝えるが、さらに拒むことを強めてしまった。もう、説得は無理と悟ったエスデスはタツミの処刑執行を務めることとなる……
そして、公開処刑当日、磔になっているタツミの死刑執行前にブドーに処刑した後、彼の遺体を引き取ることを約束すると、タツミの前に立ち、処刑執行しようとした瞬間、マインが処刑場に単身乱入する。
マインが来た時のタツミの様子を見て、エスデスはタツミが付き合っている人物がマインと確信し、そのままマインと対峙することとなる……
アニメ版
アニメ版では、ボリック暗殺の話から展開が変更されており、ボリック暗殺後にタツミとマインが恋人同士になっていない。しかも現在のインクルシオの正体がタツミと知ったのは彼がブトーに捕らえられた後である。原作通りにタツミを自身の部下になるように勧誘するが、理由が相容れないためとだけ言って拒否している。
さらに、タツミの処刑当日も、襲撃してきたナイトレイドと戦うが、恋人になっていないマインとは殆ど戦っていない。そして、マインはブドーとの死闘の果てにブドーを倒すが、その後、全ての力を使い切ったために衰弱し、タツミに抱えられて撤退した後にタツミの腕の中で静かに息絶える。というまさかの急展開になった……
そのため、エスデスの恋を阻む最大の敵がいなくなってしまい、さらにエスデスはタツミが処刑から生き延びたことに大いに喜んでいる……
もう自身の恋を邪魔する者がいなくなった今、今後のエスデスの恋の行方は果たして……