『オウガバトル64 Person of Lordly Caliber』
NINTENDO64用ソフトとしてクエストが開発、販売は任天堂が行ったシミュレーションRPG。
オウガバトルシリーズの3作目にあたる。
2010年初頭からWiiのバーチャルコンソールでの配信が開始された。
概要・ゲームシステム
本作はオウガバトルサーガの第6章として製作された。
時系列的には第5章にあたる『伝説のオウガバトル』の後の物語となる。(『タクティクスオウガ』は第7章)
ゲームシステムはリアルタイムシミュレーション(自軍と敵軍が同時間内に思考・行動する)の『伝説』をベースとしつつ、そこに『タクティクスオウガ』の要素や新たなアイデアを追加した独特なものとなっている。
システムの中でも大きな特徴となっているのはレギオンの概念である。
キャラを束ねてユニット(部隊)を構成するのは『伝説』と同様であるが、本作ではいくつかの条件を満たすことで、複数のユニットをひとまとめにして陣形を組ませ、一つの軍団として運用することができるようになった。
つまり、部隊を個別に動かすだけでなく、状況に応じて組織化することも可能となっている。
ストーリー
開闢王(かいびゃくおう)を祖とするパラティヌス王国。かつては豊穣の国と謳われたその繁栄も今は失われ、
北方の大国・ローディス教国の属国という立場に甘んじていた。
ローディスの庇護の下、安楽な生活を送る王侯貴族。それを支えていたのは強制労働に駆り立てられる平民と下級民であった。持つ者と持たざる者の軋轢は高まり続け、やがて民衆の不満は革命運動という形となって表れる。
南部軍の士官候補生として配属されていたマグナス・ガラントとその仲間達も、時代の変革の波に否応なく巻き込まれてゆくのであった……。