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レブレサックの村長の編集履歴

2014-12-27 18:23:09 バージョン

レブレサックの村長

れぶれさっくのむらおさまたはそんちょう

レブレサックの村長とは、『ドラゴンクエストⅦ』に登場する吐き気を催す存在である。

「こんなもの、あってはならないんですよ・・・!」

概要

主人公たちが過去のレブレサックに訪れると、呪いによって魔物に変えられてしまった神父を村の異変の原因を作った魔物と思い込んで処刑しようとしてしまった事件が起こり、過去のレブレサックの人々はその過ちを二度と忘れないよう、石碑に刻んで村の広場に残していた。

だがしかし、現代のレブレサックではその石碑が別のものにすり替えられており、村を襲った魔物は主人公達で神父が村を救った、という村にとって都合のいい話に改編されていた。

だが、村の子供達によって村長宅の地下から本物の石碑が見つかり、主人公らがそれを村長に突きつけると、村長は部屋にあった斧で石碑を主人公達の目の前で粉々に砕き、隠蔽。結局真相を知るのは主人公達と石碑を見つけた子供達だけで他の村人達は石碑を真実であると信じ込む。後に魔王が復活した後は、村の外の人間は敵であるとまで思い込んでいる。ドラクエ7のイベントの中でも特に後味の悪いイベントであり、キドラントの町長と並び証されるほどの吐き気を催す存在である(因みに、町長の方はプログラムのミスであるが、こちらは正真正銘のガチイベントである)


因みに、原作のドラクエ7では別にこのイベントを起こさずに石版を回収して進む事も可能だったので、直前にセーブなどをしているプレイヤーはわざわざリセットしてこのイベントを無かった事にしたり、事前情報を仕入れて行わないというプレイヤーも少なからず居た。

しかし、リメイク版の3DSではあろうことかこのイベントを見終わらないと石版が手に入らないという仕様に変わったことにより、否が応にもこの後味の悪いイベントを強制的に見せられるという違う意味でのみんなのトラウマとなってしまった。


余談

キドラントの町長と並び称される程の嫌悪感を抱かれている村長だが、これは「真実を目の当たりにした上で神父に感情移入した主人公たち」の視点であるから、とも言われている。

主人公たちは所詮行きずりの旅人であり、自分達の関わった歴史の真実が公開されれば清々しい気分になるかもしれないが、村長を始めとする村人達にとっては、これからもその村で生きていかなければならないのである

閉鎖環境である小さな村で、「ご先祖様の偉業は実は嘘であり、それどころか旅人に止められなければ神父を殺してしまう所だった」と言う事を明かしてしまった場合、その後の村は混乱や不信が渦巻きかねない。

ましてや、DISC2で排他主義に陥ってしまったレブレサックである。もしこの石碑を公開した場合、下手をすれば石碑を見つけた子供たちに怒りの矛先が向く事さえ考えられるのだ。

そして、過去の旅人や神父は、所詮(現代の人間からすれば)もう死んだ、縁者さえいない人間である。彼らの真実を明かした所で、誰が得をする訳でもない。

にも関わらず、村の混乱と天秤にかけて真実を取る理由は存在しないだろう。真実を明かして満たされるのは主人公たちの自己満足ぐらいなものである。

むしろ、「主人公たちが真実を公開してしまったせいで村が荒れ、崩壊してしまう」などと言うシナリオになったらそれこそ救われない。


一方、村長以外の村人にした所で、あくまで公表された真実を語り継いでいるだけであり、別に嘘をついている訳ではない。

強いて問題を上げるとすれば、石碑に改竄された歴史を刻んだ村人達であり、彼らの罪は確かに悪と断じられるべきだろう。だが、それにした所で決して特別な事ではない。そもそも、歴史の改竄はDQ7の世界のみならず、この地球でも、そして日本でもごく一般的に行われている事である。


正しい真実が隠蔽されると言うのは確かに胸糞の悪い事であり、その怒りをわかりやすく村長にぶつけたいと言う気持ちは分かる。

だが、このシナリオの最も怖い所は「特に誰が悪い訳ではないのに、醜悪な人間の弱さを見せつけられる」と言う所であろう。

だからこそ、良い意味でも悪い意味でも心にのこるイベントとなったのである。


関連タグ

ドラゴンクエストⅦ レブレサック 吐き気を催す存在 まさに外道

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