駆逐艦「巻雲」
夕雲型駆逐艦の2番艦で、1939年度(マル4計画)仮称第117号艦として藤永田造船所で建造。
1942年3月14日に竣工して一等駆逐艦に類別され、横須賀鎮守府籍となる。
ミッドウェー海戦では飛龍を雷撃処分するという過酷な経験をしている。
また南太平洋海戦では大破した米空母ホーネットを秋雲と共に追跡するが、曳航することは出来ず雷撃処分した。
このため、世界でも珍しい(敵味方両方とはいえ)空母二隻を雷撃で沈めた駆逐艦となってしまった。
この時秋雲の乗員がホーネットの最期をスケッチしていて色々あったのだが、それはまた別の話。
1943年1月31日、ガダルカナル島撤退作戦に参加していたが、機雷に接触して航行不能となり夕雲に雷撃処分された。
艦これにおける巻雲
「司令官様、巻雲はいつでも万全の体制で…あれぇ、服のサイズが大きいよぉ」
2013年10月16日のアップデートで、長波と共に実装された艦娘。
また、服のサイズが合わないらしく、甘えんぼ袖も装備している。あざとい。
性格は子供っぽいドジっ子。どこぞの駆逐艦のようによく「はわわわ」と言っている。
おさわりは夕雲姉さんしか不可というほど夕雲を慕っており、夕雲の発言からも姉にべったりな様子が読み取れる。
提督(プレイヤー)のことは「司令官様」と呼び、基本的には敬語で話すところからして、ある程度距離をわきまえている様子。とはいえ、たびたび提督の役に立ちたがったり、MVP台詞では夕雲の名前と一緒に提督のことを呼んで喜んだりなど、かなりなついているようである。
秘書艦にして放置すると、画面の向こうから「じぃー」と見つめてくれる。かわいい。
自己紹介では「ホーネットの後始末、事情許さば拿捕曳航されたし…って云われても、結構無理ゲーだし…」と語っているが、そもそもホーネットの排水量は巻雲の10倍以上であり、いくら秋雲が随伴していても連れ帰ることなど現実的に不可能であった(しかもその時ホーネットは大破炎上していたし)。
その後の台詞「秋雲がこっち指差して笑ってるし。本当にもうなんなの?」というのは、ホーネットが大破した時は既に夜だったのだが、米軍に見つかるかも知れないというのに突如秋雲が沈み行くホーネットに探照灯を照射、これに動揺した巻雲が「何やってんだ!」と秋雲に発光信号で問い質したという史実に基づくもの。(ちなみにこの時秋雲は、ホーネットの最期を絵の得意な乗員にスケッチさせようとしていた)
このエピソードのためか秋雲にはよくからかわれているようだ。
現時点では建造不可であり、1-4や2-3、5-2のボスと、5-4での全域でドロップする。
改造可能レベルは30と駆逐艦としては高いが、改では貴重なホロ装備「三式水中探信儀」を初期から装備している。
2-3なら所謂「オリョールクルージング」で、物の弾みでドロップするかもしれない。
また5-4でも道中でドロップすることがあるので、一部の鎮守府では「巻雲牧場」なるものが営まれているかもしれない……。